LiLiCoさん×住吉美紀さん ゆれる‟人生の見直し期”を、明るく優雅に過ごすためにできること
「Aging Gracefully」は人生100年時代を迎えて、より自分らしい生き方を目指す40代、50代を応援するプロジェクト。5年目を迎えた2022年アンバサダーのLiLiCoさんと住吉美紀さん。心身の変化への戸惑い、将来に対する不安などでゆれる‟人生の見直し期”を、明るく優雅に過ごすためにできることとは。おふたりの対談をお届けします!
「自分だったら……と感じながら生きることで人生はさらに豊かになる」(LiLiCoさん)
シャツ3万3000円(バグッタ/トレメッツォ) その他(本人私物)
元気で輝く毎日のために
主体性を持って生きていこう
住吉
LiLiCoさんの存在には、以前からシンパシーを感じていました。明るくて太陽みたいだし、映画、プロレスなど、専門分野を確立していて格好いいな、と。
LiLiCo 住吉さんは、知的で、自分の考えを自分の声で届けられる大人の女性というイメージ。アンバサダー就任を機に、一緒にAG世代のアイコンを目指していけたらいいですね。わたし自身もそうなのですが、意外と同世代で「あの人みたいに」と思える人ってなかなか見つけづらいと思うから。
住吉
それって、AG世代は生き方や価値観が多様化した時代の第一世代だからかも。バリバリ働く人が多いし、結婚も出産も、する・しないを自分の意志で決められる。親たちの時代とは何もかも違っていて、そもそも、わかりやすいお手本なんてないですものね。
LiLiCo
それに、この世代は体の変化に翻弄されて大変。わたしもこの頃は、ランチを食べるとものすごく眠くなってしまい、特にお米だとそれが顕著なので、できるだけ控えているんです。
住吉
体のことは本当に人それぞれですよね。自分に合う健康法を探すのは、これから元気に生きていくために大事だと思います。わたしは、冷えると体調が崩れやすいので、真夏でも必ずボトムは重ね着するなど、小さなマイルールを実践中です。
LiLiCo
みんなに合うことが自分にも合うとは限らないですからね。
住吉
それってキャリア形成にも通じることだと思います。「本当にやりたいか」を自分自身に問い続けることで、やるにしてもやらないにしても、自分の選択に責任と自信を持てます。
LiLiCo
まさに、自分の人生を生きるってそういうことです。誰かが作ったマニュアルに沿って進んでも、それは自分の人生ではない。自分で考え尽くして出した結論なら、たとえうまくいかなくても必ず糧になると思います。
「自分の限界を知ることでフォーカスすべきことに早く気付けると思う」(住吉さん)
シャツ4万5100円(エブール/エブール ギンザシックス店) デニムパンツ3万4100円(ビーティ―トリノデニムウーマン/トレメッツォ) ピアス6万9300円、ターコイズリング11万3300円、ゴールドリング12万6500円~(すべてマリハ)
自分自身に語りかけることで
気持ちがふっと軽くなる
住吉
AG世代って、実は今の日本の社会を支えていると思うんです。職場でも家庭でも地域でも、みんなから頼られる中核みたいな存在の人が多い。
LiLiCo
確かにそうかも。結果がすぐ出なくても、誰かに褒めてもらえなくても、常にベストを尽くすことを忘れないで。そのがんばりは、あとで必ずいいことがある “幸せ貯金” です。
住吉
それで言うと、わたしは結構自分に対して褒め上手かもしれない。たとえば料理がうまくできた時、「わたしって天才!」って口に出して言ってみる。それだけで気持ちが少し晴れるんですよ。
LiLiCo
わたしも「わたしみたいないい奥さんいないよ!」とか言っちゃう(笑)。
住吉
わかる~! これから1年、読者のみなさんとこんな風に肩を並べながら、幸せな暮らし方やいい年齢の重ね方を見つけていきたいと思います。
LiLiCo
そうですね。壁にぶつかるということは、前に進んでいるということ。わたしたちと一緒に、軽やかに乗り越える術を探していきましょう!
Profile
LiLiCo(りりこ)
1970年生まれ、スウェーデン出身。映画コメンテーターとしてTBS『王様のブランチ』に出演するほか、J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」でナビゲーターを務める。女優としてドラマやミュージカルに出演、声優・ナレーションなど幅広いフィールドで精力的に活動中。。
住吉美紀(すみよしみき)
1973年生まれ。フリーアナウンサー。1996年にNHKに入局し、数々の人気番組を担当。2011年よりフリーに転身。ラジオパーソナリティを務めるTOKYOFMの朝のワイド番組『Blue Ocean』は今年11年目を迎えた。近年は和の文化を追求中。
撮影=目黒智子 スタイリング=永岡美夏 ヘアメイク=園部タミ子(住吉さん分) 取材・文=土谷沙織 ※GLOW2022年6月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。