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映画『イチケイのカラス』竹野内豊さんインタビュー「みちおと坂間さん、どちらが欠けても成立しない人間ドラマの魅力があります」

執筆者:GLOW編集部

イチケイのカラス 竹野内豊

映画『イチケイのカラス』が1月13日に公開! GLOWでは竹野内豊さんに映画のこと、GLOWのテーマについてなどお話をお伺いしました。雑誌GLOW2月号での竹野内さんインタビューとあわせてご覧ください!


人気リーガルドラマ「イチケイのカラス」が映画化!

映画イチケイのカラス

「イチケイのカラス」は令和月9ドラマでNo.1視聴率を誇るリーガルドラマ。「モーニング」で連載されていた浅見理都の同名作品が2021年にドラマ化。マイペースで経歴や検証方法も異色、自由奔放な裁判官・入間みちおと、エリート裁判官の坂間千鶴のコンビが魅力的とヒットした。映画はドラマから2年後を描く。

【あらすじ】入間みちおが、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年。
岡山に異動したみちおが担当することになったのは、主婦が史上最年少防衛大臣・鵜城英二に包丁を突きつけたという傷害事件。事件の背景には、不審点だらけのイージス艦と貨物船の衝突事故があった。だがイージス艦の航海内容は全て国家機密で、みちおの伝家の宝刀「職権発動」が通用しない難敵…!!  一方、坂間千鶴は、裁判官の「他職経験制度」で弁護士に。配属先は奇しくもみちおの隣町…!  そこで出会った人権派弁護士・月本信吾とバディを組み、人々の悩みに寄り添う月本に、次第に心惹かれていく…。そんな中、町を支える地元大企業のある疑惑が浮かび上がる――。

2つの事件に隠された、衝撃の真実。それは決して開けてはならない パンドラの箱だった――!?  どうする、みちお…!!!?


「映画で描かれていることは、誰にでも置き換えられること」

イチケイのカラス 竹野内豊

――『イチケイのカラス』の映画化が決まったときは、どのように感じましたか?
「本当にうれしかったです。沢山の視聴者の方々が応援して下さったのだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいでした。今回は、入間みちおと坂間千鶴(黒木華)が“イチケイ”(東京地方裁判所第3支部第1刑事部)から離れて2年後のお話で、舞台は岡山県になります。突然、ある場所で思わぬ再会を果たすんですけど、そこから、坂間さんの成長も描かれていきます。また、映画の特徴として、地域に密着した人々を描いています。都会では個々で生活している印象が強いですが、地方ではまた違う人と人の関係性、社会性の難しさがあって、そこもしっかりと描かれています。日本全国、さまざまな方々に観ていただいて、ご自身の人生に重ねながら、色々なことを感じていただける作品になっていると思います」

――映画ならではのスケールの大きな展開もありながら、登場人物ひとりひとりがしっかりと描かれそれぞれに考えさせられます。
「ここで描かれていることは、誰にでも置き換えられることでもあるんです。そして真実を追求するというのは、とても難しい。追求していくことに伴うリスクもありますし。かといって何もしないと、何らかの歪みが出てきてしまう。題材的には、とても難しい問題を扱っていて、重くて難しい部分はありますが、入間みちおはどこにいても、変わらない。相変わらず、マイペースです。坂間千鶴はまっすぐで不器用すぎるくらいですが、そんな彼女がもがく中で見せる脆さというのは、ある意味、読者のみなさんをはじめ観てくださる方が共感できる部分かもしれません」

――映画で改めて感じた『イチケイのカラス』の魅力は?
「入間みちおと坂間千鶴、どちらが欠けても成立しないところです。お互いで良いキャラクターの色付けをしていることで、難しいとされる法廷物が、幅広い年齢層の人に楽しんで頂けるような作品になっていると思います。連続ドラマのときも、最初は、すごく難しいテーマだと思ったんです。でも、本当に多くの人に愛される作品になってよかった。映画の舞台が地方ということもあって、風景などもすごくキレイに撮影されていますから、そこもぜひ、映画のスクリーンで堪能していただけたらと思います」

映画イチケイのカラス

映画イチケイのカラス

「輝きがない人はひとりもいないと思うんです」

――雑誌GLOWでは「輝きはいつだって自分の内側にある」がテーマになっているのですが、輝いている人はどんな人だと思いますか?
「心から楽しめることをしている時、その瞬間を素直に楽しめている時は最高に輝いていると思います。輝きがない人なんてひとりもいないと思うんです。でも人はそれぞれだから、ときにはその輝きが弱くなって静かになっている時もあり、蓋をして見えなくなっている時もあるかと思います。僕も気付いたら薄暗く長いトンネルに入り込んでしまっていた……という事も何度か経験しました。でも苦しい、窮地に立たされている時もなんとかしようとして輝きを放っていると思います」

イチケイのカラス 竹野内豊

――輝けない場所からも、いずれは出られる?
「出られます! 本気で向き合っていれば必ず! 薄暗いトンネルのようなところに入っている時間も経験も、人生には必要だったりするんじゃないでしょうか。渦中にいる時は最低だ最悪だって思うけれど、長い目で見たら、その輝けない時を知っていることが人生の宝物なんだと思う瞬間がいつか来ると思います。そういう苦しみさえ感じられなくなった時こそ最悪なんです。こんなことを思いながら、僕も日々必死で生きています(笑)」

竹野内 豊さん

1971年1月2日東京都生まれ。1994年俳優デビュー。 『冷静と情熱のあいだ』(中江功監督 2001年)で第25回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞に選出される。 『太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男』(平山秀幸監督 2011年)では、 第54回ブルーリボン賞主演男優賞受賞。 近年の映画では、『シン・ゴジラ』(庵野秀明監督 2016年)、 『彼女がその名を知らない鳥たち』(白石和彌監督2017年)、 連続ドラマW『さまよう刃』(片山慎三2021年)などに出演。


映画『イチケイのカラス』

2023年1月13日(金) 全国東宝系にて公開
2023/日本/119分
監督:田中 亮   脚本:浜田 秀哉 
出演:竹野内豊、黒木華、 斎藤工、山崎育三郎、柄本時生、西野七瀬、吉田 羊、向井理、小日向文世
音楽:服部 隆之
原作:浅見理都「イチケイのカラス」(講談社モーニングKC刊)

©浅見理都/講談社
©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27社

映画『イチケイのカラス』公式サイト


撮影=柴田フミコ スタイリング=下田梨来 ヘアメイク=CHIE<HMC Inc.> 取材・文=根岸聖子

この記事を書いた人

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