【中野明海さんインタビュー】冬の撮影現場で「体」と「心」を冷やさない工夫
執筆者:山本二季
寒い冬は、顔色がくすんだり表情がこわばったりと、メイクの仕上がりも気分もイマイチ……。そこで冬の撮影現場でも美しいメイクを仕上げているヘア&メイクアップアーティストの中野明海さんに、冬のメイクルームに欠かさないことをインタビュー。明海さんが欠かさない、体と心を冷やさないための小さな工夫の数々とは?
教えてくれたのは……
中野明海さん
ヘア&メイクアップアーティスト。幅広い知識と豊かな経験で、俳優、アーティストから支持される。その優れた才能をいかし、化粧品や美容ツールの開発・監修なども手がける。
私が大切にしているのは、冷やさないこと。
それだけで、表情も心も必ず変わるから。
寒さが厳しい冬の撮影現場で、明海さんが何よりも大切にしているのは、「とにかく冷やさないこと」だと言います。
「冷えると心までギスギスしてしまうんですよね。お腹がすいていて、体も冷えていると、いい人になれない。だから私がまずやる事は、外側を温めて何でもない楽しい話をして心を温めることなんです」
冷えは体や心だけでなく、肌にも表れる。
明海さんの現場バッグには、湯たんぽやカイロ、タオルが必ず入っています。
「足用の湯たんぽ、お腹と背中、腰の3ヶ所にカイロを貼ります。冷やすのだけは本当によくないですから」
冷えは、体や心だけでなく、肌にもすぐに表れるのだそう。
「寒くしちゃうと、顔がやせて見えるし、顔色も悪くなる。グレーっぽくなるし、我慢した顔になっちゃう。寒いだけで楽しくないじゃない? でも、温かくなるだけで、心までやさしくなれるし、顔もかわいくなる。これは年代問わず、絶対なんです」
“温める”というシンプルなケアで、人は美しい表情になる。
温めながら行うマッサージも、欠かせないケアのひとつ。
「だんだん顔がゆるんでくるんです。血流がよくなって、肌がめぐり始めると、肌質そのものが変わってきます。それから、スカルプブラシで耳まわりをぐるぐるもんであげるだけで、顔がぐーっと上がりますね」
“温める”という、いちばんシンプルなケア。肌も心もほぐれた時、人は自然といちばん美しい表情になる。そのことを、明海さんは現場で誰よりも知っています。
「できることは、私は全部やる。そうすると、その人の表情も現場の空気も、本当に変わりますから」
撮影=竹内裕二〈BALLPARK〉 文=夏目 円
※GLOW2026年3月号より
この記事の画像一覧
この記事を書いた人
関連記事



















