• Aging Gracefully

GLOWの
記事をシェア

広末涼子さんインタビュー「同世代の女性に❝こんな年の重ね方もいいな❞と思ってもらえるようなポジティブなメッセージを届けたい」写真集・エッセイ発売!

広末涼子

2022年12月に写真集『C’est la Vie』を発表した広末涼子さん。40歳の誕生日からの2年間を追った1冊に込めた想いとは。人柄そのままの飾らない言葉で、たっぷり語っていただきました。


文字と写真、2つの表現を
つなげる“C’est la Vie”という言葉

40代となった広末さんの“今”が詰め込まれた今回の写真集、もともとは4月に発表し話題となった初のエッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』と合わせて、40歳の節目に刊行される予定だった。

「エッセイと写真集、別々の企画がたまたま同時期に舞い込んできたことで、そういう節目の年齢を前にしているんだということをより実感しましたし、それ自体が、“芝居以外でも何かを伝えられる時が来てるんだよ”という暗示のようにも思えて。何だかすごく運命的なものを感じました」(広末さん)

そしてこの2冊にはさらなるつながりが。カントやニーチェといった偉人らの言葉から思考を深め、自らの言葉で綴ったエッセイは大きな反響を呼んだが、そのラストを締めくくる言葉が、今作のタイトルである“C’est la Vie”なのだ。

「文字で伝えることと写真で表現すること、この2つをつなげてくれる言葉が“C’est la Vie”。私にとってすごく前向きな意味を持つということはエッセイを読んでくれた方ならわかってくれると思うし、40歳という人生の折り返し地点に発表する本のタイトルに『人生』という言葉が入るのも、なんか素敵だなって。それに私自身、この2冊で今の自分が表現できることの最大限を形にできたと思うので、“これが私の人生です”という意味でもいいんじゃないかな」(広末さん)

広末涼子さんインタビュー広末涼子写真集『C’est la Vie』(撮影/丸谷嘉長 集英社)より

メッセージを届けたかったのは
私と同世代の女性たち

「写真集だからこそできる表現にもこだわった」という今作は、美しく壮大な風景に、広末さんならではの圧倒的な透明感、そして大人の色香を兼ね備えた、まさに集大成。GLOW読者なら、まだ女を捨てちゃダメだ! という激励と、まだ自分を諦めなくていいんだという勇気、その両方をもらえるはず。

「そう言っていただけるのはすごく嬉しいです。お話をいただいた時は『そもそも40代の写真集って必要?』なんて思いましたから(笑)。それにやるからには、話題にもならないようなものは作りたくない。でも写真集で話題になるのはやっぱり露出の多さだし、でも私は脱げないし……と。ぐるぐる悩みましたが、自分にできることは何だろうと考えた時に、同世代の女性に“ああ、こういう年の重ね方も悪くないな”と感じてもらえるなら、40代の写真集にもチャレンジできると思えたんです」(広末さん)

広末涼子さんインタビュー広末涼子写真集『C’est la Vie』(撮影/丸谷嘉長 集英社)より

同世代の女性たちにポジティブなメッセージを届けたいという想いが、この写真集の第一歩。そのために衣装などの細かい部分にも、スタッフと何度も話し合いを重ねたとか。そこにはエッセイでも発揮されていた、広末さんの“等身大の感覚”が見えてくる。

「今回は2つのシーンで水着を着ているんですが、ビキニを着るかどうかについてもたくさん話し合いました。ある人には『涼子ちゃんだって、きれいな海に行ったらビキニ着るでしょ?』と言われたんですが、『40代の女性は普通、着ないよ?』って返しましたね(笑)。着たとしても上にパレオ巻いたりTシャツ羽織ったりするよ、それがリアルだよって。ただ、そうしたリアルを写真集で見たいかといえばそうじゃない。見た人が憧れを抱ける非日常の世界観、それでいてリアルから離れすぎない、ちょうど間を目指した感じですね」(広末さん)

制約も多い今だからこそ
自分に合ったやり方を見つけたい

ビキニ問題は最終的に一つはワンピース、もう一つはビキニの上にシャツを羽織ったスタイルに。一切の無駄のないしなやかなボディラインについ「女優さんだしね……」と言いたくなるけれど、実は広末さんも撮影直前に一念発起、ボディメイクに励んだそう。

「こんな写真集見たくない、と私も思いたくなかったので(笑)。撮影の直前は、食事は夜の1食だけにして、子どもと毎日走っていました。一緒に走ればコミュニケーションも取れるし体力作りにもなるので、一石二鳥でしょう? 効果だけ考えれば夜を抜いた方がよかったのかもしれないけれど、子どもたちに食べさせて自分は食べないというのは拷問(笑)。何より子どもたちが気にしてしまうので、その時間は大事にしようと。

私は、仕事も家庭も全部つながっていると思っていて。今は24時間全部を自分のものにはできないからできることとできないことがあるし、やることがありすぎてストレスになってもよくない。それじゃいい作品は作れないし家庭の中もいい空気を保てない。だからこそ、自分にできる自分のやり方を見つけていくのは大事だと思いますね」(広末さん)

広末涼子 写真集広末涼子写真集『C’est la Vie』(撮影/丸谷嘉長 集英社)より

2024年にはデビュー30周年を迎える

2024年にはデビュー30周年を迎える広末さん。最後に今後の展望をきくと、広末さんらしい言葉で締めくくってくれた。
「周年や年齢といったものにこだわりはないんです。この写真集も、本当は40歳の節目に出そうとしていたけれど結局は間に合わなかったし、でもそれで価値が失われたとは思わないし。タイミングというものがそれぞれにあって、それでいいんじゃないかなと思います。〜♪ケ・セラ・セラ、って感じかな」(広末さん)

広末涼子さんPROFILE
ひろすえ・りょうこ 1980年7月18日生まれ、高知県出身。95年、CMでデビュー。以後、 女優としてドラマ、映画など多方面で活躍。2022年に発表した初エッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』(宝島社)も話題に。2023年4月スタートのNHKの連続テレビ小説『らんまん』に出演予定。

 


【写真集、エッセイはこちら】

広末涼子写真集『C’est la Vie』(撮影/丸谷嘉長 集英社)

コロナ禍に翻弄されながらも、2年の歳月をかけて東京、千葉、久米島、嬬恋などで撮影を刊行。これまで写真集で数々の大ヒットを飛ばしてきた広末さんにとって写真は表現の原点のひとつ。そんな自身の原点に向き合った、これまでの道のりの集大成的一冊。

3300円(税込) A4変形判ソフトカバー 144P
発行:集英社

エッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』

広末さん人生初の執筆、書下ろしとなるエッセイ。哲学者が残した言葉や尊敬する女性たちの言葉を自らセレクトし、自身の思いを綴っています。これまでの広末さんの人生に起こった出来事や日常でのシーンを交えながら、その言葉になぜ惹かれたのか、人生にどう役立つと考えたかなどが描かれています。

単行本1650円(税込み) Kindle版:1485円(税込み)
発行:宝島社

本記事の写真はすべて広末涼子写真集『C’est la Vie』(撮影/丸谷嘉長 集英社)より。取材・文=山崎 恵

記事一覧へ戻る

GLOWの記事をシェア!