知ってる?離れて暮らす老親の不安を解消する〈Echo Show10〉を使った高齢者見守りサービスに注目
執筆者:GLOW編集部
今まさに、親の見守りや介護をしているという40代、多いのではないでしょうか。日本郵便が地方公共団体との取り組みで進めている、Amazonの音声アシスタントAlexaが搭載されたスマートディスプレイ[Echo Show 10]を使った高齢者見守りサービスを紹介。自分の代わりにぽすくまが相手をしてくれたり、薬を飲んだか確認してくれたり、スマートディスプレイの使い方を参考にしたい!
【郵便局のみまもりサービスがそもそもの始まり
2022年は大鹿村に加え、三鷹市、宇和島でサービスがスタート】
日本郵便では「郵便局のみまもりサービス」を2017年から行っています。これは、月に1回郵便局員が利用者宅へ訪問、毎日電話(自動音声)をかけ、体調確認を行うといったサービス。定期的に写真付きの報告書が届く。利用者は訪問サービスにより会話と安心感が増え、家族は帰省しづらい場合でも様子がわかるので安心。
2019年からはスマートディスプレイ[Echo Show 10]を活用した一歩進んだみまもりサービスの実証実験を開始し、2022年からは長野県下伊那郡大鹿村で導入、さらに宇和島や三鷹市でもサービスがスタートしています。宇和島では遠隔医療の支援にも日本郵便が関わっていて、オンライン診療や処方箋を郵便局員が配達したりもしています。
過去にタブレットによるサービスも試してみたけど、高齢者が扱いにくく(私の父親もまったく使いこなせていません)、音声での応答ができて画面をタッチしなくていいスマートディスプレイが操作しやすくて便利。
長野県大鹿村に住む91歳の菅沼さんはコロナ禍で遠方に住む長女、地元にいる長男と会いづらい状況。スマートディスプレイ[Echo Show 10]で、届く写真を観たり、体調への問いかけに声で答えて活用している。
【利用者はスマートディスプレイで簡単に受け答え、
家族はLINEで状況を把握できる】
サービスを提供する地方公共団体は、利用者に向けて主に音声で呼びかける。日本郵便の可愛いキャラクター・ぽすくまくんが体調確認、服薬確認などを聞いてくれたり、体操のお誘いもしてくれる。体を動かさないと筋力が弱っていくので運動に誘ってくれるのはありがたいかぎり。問診にならないように、クイズや達成スタンプなどもあり、会話が減りがちな方などでも楽しくコミュニケーションができて、寂しさや孤独を減らすことにもなっています。
また、地方公共団体ならではの特徴が災害時の連絡。災害が起こったこと、避難が必要かどうか、安否確認をスマートディスプレイが行ってくれる。住民の安全を確認するためにも役立つ。
見守る家族側はLINEで状況を把握できるので安心。ほか、LINEを通じて動画や画像も送信できるので、離れていたり、コロナ禍で施設に入りづらい場合も近況を報告しやすい。
見守る側はLINEで状況を把握できる
【スマートディスプレイで広がる
コミュニケーションを役立てて】
[Echo Show 10]声や動きに合わせて画面が350度回転する。
日本郵便との取り組みは住んでいる地方自治体が参加していないと受けられないサービスですが、個人でもスマートディスプレイを連絡ツールに活用したい。電話のように手で持たなくてもいいし、ディスプレイを見ながらビデオ通話で会話ができるので距離感が縮まります。
また、自分はアレクサを設定できるけど親が出来なさそう……という場合は、ビッグローブ光セットの設定サービスを使えば、インターネット回線の開通やEcho Show端末のセットアップなどを代わりに行ってくれます。
アメリカでは、高齢者向けの施設などで、入居するお年寄りと職員や家族がAlexaを利用することができるAlexa Smart Propertyという便利なサービスも提供されているのだそう。
うちの親のところにもスマートディスプレイを設置して簡単に連絡をしたいし、そこに自治体が入ってくれると安心感がさらに増すので、広がってほしいサービスです。
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