菅野美穂さん「今年はサーフィンを子どもと一緒に楽しみたい」【COVER WOMENインタビュー】
執筆者:GLOW編集部
新しい年にたくさんの幸せが舞い込みますように――。そんな想いを乗せたラッキージュエリーを仕事に子育てに輝く日々を送る菅野美穂さんが美しく纏います。
ジュエリーの力で前向きになれる
仕事や家族、体調など、気がかりが多いGLOW世代にとって、お洒落心を満たしつつ願いを込めて纏えるジュエリーは興味をそそられる存在。菅野美穂さんも、若い頃から天然石に惹かれていたと話します。「あめ玉みたいな大粒のカラーストーンが大好きでした。きれいな色を見るたびにかわいいなって気分が上がるので、前向きになる効果はあるかもしれませんね。私は8月生まれなので、最初は誕生石のペリドットを探していたんです。その中で、きれいな色石たちとたくさん出会って奥深さを知りました。高価なので気軽には手を出せませんが、直観でビビッときたものを選んでいます」
母親から譲り受けたダイヤモンドを、自分好みのリングにリメイクしたこともあるそう。「お守り感覚で身につけていたのですが、ある日ポキッと折れてしまったんです。すごく驚いたのですが、きっと私の身代わりになってくれたんだなと。それ以来、大事なものをなくした時には、災いを吸収してくれるために旅に出たんだなと思うようにしています」
子育て中心の生活を送る今は、パールのジュエリーを身につけることが増えたのだとか。ちなみに、パワーストーンとしてのパールは、母性の象徴であり、慈愛に満ちた石といわれています。
「バロックパールのニュアンスのある色や形はモダンで魅力的ですが、母活中の身としてはきちんとした印象を作ってくれる正統派のあこや真珠を選ぶことが多いですね。定番だけではなく、少し遊んだデザインをそろえておくと、シンプルな服を着る時の助けになってくれます。独身時代にはパールをつけることはほとんどなかったので、取り入れてみて、向き合ってみて改めて魅力を知りました」
自分の気持ちを挙げられるのは自分だけ
子育てや仕事で多忙な日々の中で、幸せを作っていくのは自分次第と現実的な一面も覗かせます。「自分の気持ちを上げられるのは自分しかいないんだなって気づきました(笑)。今は、自由にお洒落を楽しめる機会は少ないけど、ジュエリーやファッションは自分で自分を元気にできる大切な要素のひとつには違いありません。年齢とともに体形や好み、服の選び方、買い物の仕方などは変わっていくけれど、今の自分に似合うもの、気分が上がるものは必ずあります。それをきちんと把握してリスト化しておけば、どんなに忙しい時でも慌てずに、『よし!』って自信を持って玄関を出られると思うんです」
年が切り替わる今の時期は、心機一転リフレッシュする好機。新年を清々しい気持ちで迎えるために、必ず初詣に出かけるそう。「年中行事のひとつとして、子どもたちと行くようにしています。紅葉を見に日光東照宮に出かけたり、お墓参りに行ったりするので、独身の頃より神社やお寺が身近になりました。それに、神社で手を合わせる時は、悪いことは考えないですよね。未来の姿や願いを思い浮かべたり、今の自分を振り返って決意を新たにしたり、前向きなことだけ考えられる素敵な時間だなと思います」
2022年は長男が小学校に、長女が幼稚園に入った節目の年だったと振り返ります。「前半は新生活に慣れるのが大きなテーマでしたが、後半は少し落ち着いてきて、ドラマの撮影にも参加させていただけたので充実していました。子育て中心の生活の中では、仕事は自分のことに集中できるご褒美の時間なんです。今までやってきたことを積み重ねていける、延長していける嬉しさもありますね。同時に演技だけをがんばっていればいいという年齢でもなくなってきたなとも実感します。いろんな世代の方と接する中で、大人としてのマナーや現場でのあり方を大切にしています」
2023年は子どもとサーフィンを楽しみたい!
さらに、2023年の抱負を聞いてみると「サーフィンをすること」という、少しイメージとは異なるようなアクティブな答えが。「子どもと一緒に季節ごとにスポーツができたらいいなと思って、冬はスキーを始めました。夏にできることを探して、辿り着いたのがサーフィンでした。私にとってはラストチャンスと思って(笑)、息子と一緒に挑戦してみました。波に乗れると楽しいですし、波待ちでぷかぷか浮かんでいる時間も気持ちがよくて、2023年の夏も続けていきたいです。背中の日焼けには気をつけなくては(笑)」
2月には出演映画『仕掛人・藤枝梅安』が公開に。原作は池波正太郎の人気シリーズで、豊川悦司さん扮する主人公に思いを寄せる女中・おもんを演じます。「梅安は鍼医者と殺しを請け負う仕掛け人のふたつの顔を持つダークヒーロー。原作の魅力を丁寧に描いているので、見応えたっぷりです。素晴らしいキャストがそろっていますし、衣装や殺陣など正統派の時代劇ならではの楽しさを味わっていただければと思います」
PROFILE
かんのみほ:1977年8月22日生まれ。埼玉県出身。1993年に俳優デビュー。新春より出演作が公開。二部作の映画『仕掛人・藤枝梅安』の一部は2023年2月3日より、二部は4月7日より全国で連続公開。
撮影=生田昌士〈hannah〉 スタイリング=青木千加子 ヘア&メイク=千吉良恵子〈cheek one〉 取材・文=安田晴美 ※雑誌GLOW2023年2月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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