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【池松壮亮・浜辺美波・柄本 佑/映画『シン・仮面ライダー』インタビュー】池松壮亮「完成まですさまじい道のりでした」

執筆者:GLOW編集部

シン仮面ライダー

3月17日(金)18時より全国最速公開 (一部劇場を除く)、 3月18日(土)に全国公開の映画『シン・仮面ライダー』に出演する池松壮亮さん、浜辺美波さん、柄本 佑さんにインタビュー! 撮影について、庵野秀明監督について、雑誌GLOWのテーマ輝きについて伺っています。


映画 シン・仮面ライダー

『シン・仮面ライダー』

映画『シン・仮面ライダー』は、脚本・監督をつとめた庵野秀明が“原点”へのリスペクトを込め、舞台を現代に移し新たに描いた作品。池松壮亮が本郷 猛/仮面ライダー、浜辺美波が緑川ルリ子、柄本 佑が一文字隼人/仮面ライダー第2号を演じる。

――現場でのコミュニケーションは、どのように取っていましたか?

池松 撮影期間中は大変な日々が続き過ぎて、浜辺さんとはほとんど話せていなかったんです。こうやって取材で一緒になりながら、やっと、ゆっくりお話ができるようになりました。佑さんには、現場でとても助けてもらいました。屈託のない人柄にも、お芝居の中でも、本郷猛として、池松としても助けていただきました。おふたりとも、ハッピーなエネルギーを持っている方なので、話していなくても一緒にいると元気になれるんです。

浜辺 体力的にもしんどいライダーをやっているのに、他愛もないおしゃべりで集中力、精神力、体力を削ってしまっては申し訳ないと思っていたので。いろんな方法で精神統一されている池松さんを、ずっと現場で見ていました。

柄本 もう、それ聞いて、俺は現場でしゃべりすぎていたなって(笑)。僕ね、すごいおしゃべりなんです。

池松 明るさに救われましたよ(笑)。

浜辺 佑さんは包容力があって、お父さんみたいな感じでした。でも一緒にふざけてくださるときは、一気に若返るというか(笑)。

池松 少年のようであり、お兄ちゃんのようでもあり、少女っぽさもある。

浜辺 そう、そうなんです!  体力をセーブしようっていうのもなくて。

柄本 えぇ!?  俺、アホの子みたいだなぁ(笑)。

映画 シン・仮面ライダー

――庵野監督との現場はいかがでしたか?  監督の印象は。

浜辺 庵野監督の密着ドキュメンタリー番組を観たときに心臓がぎゅっとなってしまい、緊張しながら現場へ向かったんです。でも、現場で常に、そういった緊迫した雰囲気を出している方ではなくて。こちらが勝手に怖いという印象を持っていただけで、現場でお会いするうちに壁もなくなり、とても柔らかい印象に変わりました。

池松 わかってはいたんですが、底なしにストイックな方でした。これまで出会ってきた中でも群を抜いていました。

柄本 とても色っぽい、艶のある方だなという印象です。でも、全然、慣れないんですよね。お会いするたびに、「庵野監督だ……!」となってしまいます。

映画 シン・仮面ライダー

映画 シン・仮面ライダー

――撮影では、どういった部分が大変でしたか?

浜辺 戦闘シーンがあるおふたりは本当に、大変だったと思います。仮面ライダー的なアクションへのこだわりが強く、精神的にも肉体的にも、いろいろ削られていたんだろうなと。

柄本 衣装です。ライダースーツを着てのポーズやアクションは、とにかく大変でした。暑いですし、汗をかいたあとは寒くなりますからね。僕の撮影は1ヶ月くらいでしたが、池松さんはこれを3ヶ月やっていたんですよね。軽々しく、「大変だった〜!」とか言ってはいけないな(笑)。

池松 いやいやみんな大変でしたよ。でも、どう説明していいかわからないくらい、大変でしたね。これまでやってきた現場とは全然違う、庵野組ならではの、ものづくりの現場でした。本当に、すさまじい道のりでしたし、どれぐらい深く潜ったかは、映画に現れていると思います。

シン仮面ライダー 池松壮亮さん

池松壮亮さん

いけまつそうすけ・1990年7月9日生まれ。03年、映画『ラストサムライ』でスクリーンデビュー。近年の主演作品は映画『斬、』、『宮本から君へ』、『ちょっと思い出しただけ』など。映画『せかいのおきく』が4月28日に公開を控える。

——それぞれの輝いている瞬間は……?

――そして、GLOWのテーマである「輝きは自分の中にある」について、それぞれに輝いているなと思う瞬間についてもお聞きしたいです。

池松 僕から見たこの2人は、もう、いつだって輝いていますよ!

浜辺 あ、100点満点の答え! ズルい!

柄本 満点、出ましたね(笑)。先に言ったもん勝ちだ。

浜辺 私から見てもそうですよ。おふたりとも、素敵な少年心を持っているから、チャーミングな輝きがあるんだなって。(この取材の)撮影中に、柄本さんが「口の中でサラミとおかきを合体させて食べると美味しい」って話をしていたんですけど。

柄本 えっ、その話してるとき、輝いていた!?(笑)

浜辺 そういう、何気ない話を生き生きとできるところが、輝きの秘密なんだろうなぁって。

柄本 まぁ、大人になっても子どもの頃から変わらない無邪気さ、何かが好きっていうまっすぐさが自分の中にあると、若々しく輝いていられるのかもね。

浜辺 ちょっとしたうれしいことがあったときの感動度が、とても高い気がします。

池松 確かに、あるよね。

柄本 池松さんが特に輝く瞬間は、笑顔です。僕からしたら“推しポイント”でもあるんですけど、一見、人を寄せ付けないような寡黙なイメージがあるのに、笑顔がとってもチャーミングなんですよ。これはまさに、輝きポイントです。笑ったときの池ちゃんは、もう少年のようですから。あれは人たらしの笑顔だわ〜。ズルい!

――どんなときに、その笑顔が見られますか?

柄本 俺がしゃべったら、大体、笑ってくれます(笑)。口を開いたら、すぐ笑うんです。

池松 アハハハ!

柄本 ほら!

池松 その通りです(笑)。

浜辺 宝石、ダイヤモンドみたいなギラギラっとした輝きじゃなくて、角度によってピカーっと眩しく光るような感じなんですよね。笑顔も、いつも笑っているわけではない。安売りするタイプじゃないです。玉数は少なめで、ときどき笑ってくださるっていうのが、より眩しく感じます。「お菓子、どうぞ」っておすすめして、その瞬間じゃなくて、あとから「すごく美味しかったよ」って、少しずらして返してくれるあたりに、みなさん、やられちゃうんだと思います。

柄本 上手いこというね! 浜辺ちゃんは、年齢を感じさせないくらいのしっかりさんなんですが、今が一番、輝いている年頃よね。これからどんどん増していくと思うわ。

池松 うわ、どう説明しよう!?  2人の輝きはすさまじいんですよ。何が聞きたいですか?

--池松さんから見て、何をしているときがいちばん輝いているのか教えてください。

池松 難しいですね。2人に共通する点として、午前中はあんまり輝いていないんですよね(笑)。佑さんに至っては、ほぼ寝ている。その分、午後の輝きは素晴らしいんですけど。浜辺さんも、朝はちょっと苦手かなぁ。

浜辺 あ〜バレてる(笑)。

池松 佑さんは午前中と夜がダメでしょ?

柄本 ゴールデンタイムが限られていますね(笑)。

浜辺 短いからこそ、強めに輝いていますよね!

池松 輝くために努力しているとか、輝かなきゃいけないと思ってるとかじゃなく、自分自身で輝くことを知っている人、輝いた状態で人と対話したり、ものを作ったりってことを知っている2人なので。とにかく、輝きは凄まじいです。輝きは誰しも持ってるものですが、それを知ってる人、かな。

シン仮面ライダー 浜辺美波さん

浜辺美波さん

はまべみなみ・2000年8月29日生まれ。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞を受賞。2023年はアニメーション映画『金の国 水の国』が公開中、ヒロインの槙野寿恵子を演じる2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」が4月から放送となる。

ワンピース7万0400円、パンツ3万8500円(ともにラウタシー/ブランドニュース) イヤリング3300円、リング3300円(ともにダナエ/ダナエ ザ ファッション) ※税込価格

——HAPPYなのはどんなとき?

――“SHOCKER公式アプリ「SHOCKER」fromシン・仮面ライダー”では、メッセージのあとに “BE HAPPY”という言葉で締めくくられていますが、みなさんがHAPPYなのはどんなとき?

柄本 映画館で映画を観ているときです。映画館でしか映画は観ないですから。家ではバラエティ番組かラジオ。席は一番下手の、一番前がお気に入りです。スクリーンを見上げたいから。

池松 こう見えて、オールウェイズ・ビー・ハッピーなんですけど……。そうだなぁ、やっぱり働いているときですね。映画をやっている時。働いているっていう感覚じゃないんですけど。あとは月並みですけど、仕事を終えたあとにお酒を飲むときです。いろいろ、ビーハッピーですよ。

浜辺 えっと(笑)、お仕事が主軸であるからこそ、幸せって感じられると思うんですけど、中でも特別に幸せを感じられるのは、おうちに帰ってきて、家の犬が出迎えてくれるときです。お布団の中にいるときに犬が来て、甘えてくるときも!  こちらから愛情を伝えられる瞬間は確実に、幸せを感じていますね。セロトニンが出まくっていると思います。

シン仮面ライダー 柄本佑さん

柄本 佑さん

えもとたすく・1986年12月16日生まれ。『美しい夏キリシマ』(2003)で主演デビュー。2023年1月には監督としての作品『ippo』が公開された。2024年1月スタートの大河ドラマ「光る君へ」に出演予定。

ブルゾン37万4000円、パンツ13万8600円、シューズ30万1400円(すべてベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスク ︎0120・203・718)、その他スタイリスト私物


3月17日(金)18時より全国最速公開 (一部劇場を除く)
3月18日(土)全国公開
『シン・仮面ライダー』

2023年3月17日(金)18時より全国最速公開(一部劇場を除く)・同年3月18日(土)全国公開

庵野秀明監督最新作。1971年から73年にかけて放映された石森章太郎原作の『仮面ライダー』をベースにした新たなオリジナル作品。秘密結社SHOCKERによってオーグメンテーション手術を施された本郷猛が望まぬ戦いに身を投じて行く――。

2023/日本
監督・脚本=庵野秀明 原作:石森 章太郎 
出演:池松壮亮 浜辺美波 柄本佑 
配給:東映

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

『シン・仮面ライダー』公式サイト


撮影=梶田麻矢<e7> ヘアメイク=FUJIU JIMI(池松さん)、寺田祐子(浜辺さん)、東 みほ(柄本さん) スタイリスト=林道雄(柄本さん)、瀬川結美子(浜辺さん) 取材・文=根岸聖子 

この記事を書いた人

「45才、輝きはいつだって自分の内側にある」をテーマに、40代のヒントになる情報をお届けします! 雑誌は毎月28日発売!

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