【更年期】高尾美穂先生に聞く「エクオール」について。女性ホルモン・エストロゲンの作用を代わりに担う大事な存在
執筆者：GLOW編集部
女性ホルモンはおもにエストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）。エストロゲンはいわゆる女性らしさを作るホルモン。このエストロゲンの代わりになってくれるエクオールに注目！！
大豆から作られる「エクオール」が更年期を救う！
大豆イソフラボンが腸内で代謝されて作られる「エクオール」という成分の化学構造式はエストロゲンに非常に似ていて、これがエストロゲンの作用を代わりにしてくれているということがわかっているのですが、一方で、大豆イソフラボンをエクオールに変換できる人と、できない人がいるっていうこともわかってきたんです。変換できる人は恩恵が受けられるけども、変換できない人は大豆を摂っても恩恵を受けられない。
エクオールを作れるか作れないかは、更年期の症状の重さにも関わってきます。エクオールが作れない場合は、市販されているエクオールのサプリメントを摂ると、自力で作れている人と同じ状態になれます。
更年期の不調に対して行うホルモン補充療法は乳がん、血栓症など、気をつけないといけない点があるんですけど、エクオールは大豆から作られているので、そのあたりを気にしなくていいんです。お豆腐を食べているのと同じでリスクがない。なのに、更年期の症状が緩和できるんです。
（高尾美穂先生）
☑エクオールが作れるかをチェックする［ソイチェック］
「エクオール」はエストロゲンが担っている多くの役割をサポートしてくれる成分。更年期の不調としてよく知られているホットフラッシュや首・肩こりを改善したり、骨密度の減少を緩やかにしたり、目尻のシワができるのをおさえたというデータがあります。糖や脂質の代謝や血管機能を改善するという報告もあり、メタボリックシンドロームの予防が期待されます。最近の研究では女性の薄毛にもエクオールが関わっている可能性が出てきました」（高尾先生）
採尿し郵送するとwebで結果がわかる。エクオール検査「ソイチェック」4180円（ヘルスケアシステムズ）※オンラインショップのほか、一部の調剤薬局やクリニックで取り扱い
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周期は変わらなくても、生理前の心と体の変化を感じているなら、サプリを取り入れてみては？
［トコエル］は大豆油や米油に含まれるビタミンEの仲間である「γトコフェロールとγトコトリエノール」、大豆由来の成分「エクオール」、そしてカルシウムが摂れる複合型サプリメント。γトコフェロールとγトコトリエノールは一般的なビタミンE（α-トコフェロール）とは異なる働きで、女性をサポートする注目の成分。トコエル 1日3粒・7日分 1296円（大塚製薬）
※雑誌GLOW2022年11月号を編集。情報は雑誌掲載時のものになります。
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