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【R45からの家計見直し】まず家計を4つに分け、支出と収入を把握して家計の健康度を知り、節約につなげよう

執筆者:GLOW編集部

家計見直し お金の不安

値上げラッシュ、エネルギーの高騰。それなのに、お給料が上がる気配はなし……。こんなご時世、「お金のことが不安」と思っている人も多いはず。でも、「そんな今こそが、人生100年時代を見据えた家計見直しのチャンス」とファイナンシャルプランナーの飯村久美さんは話します。飯村さんに家計見直しのコツをお聞きしました。


40年ぶりの物価高……R45での遭遇はラッキー!
「家計簿」で家計を見直してみよう

家計見直し お金の不安

この物価高は、40年ぶりくらい。GLOW世代で未曽有の家計ピンチを経験できたというのは、むしろラッキー。なぜなら「お金のこと、ちゃんと考えよう」と思いつつ、必要に迫られないと見直しができないのが家計だからです。このピンチが高齢期だったら、アウト。今より若い時代だったら、漫然とただ「やり過ごし」をしていただけだったかも……。人生も中盤戦の今だからこそ、お金のことを考える道筋を整理して、将来への資産形成にも目を向けましょう。まず、収入と支出を把握するために、「1ヶ月+ザックリ」でよいので、まずは家計簿をつけてみましょう。気づける点がいろいろあります。(飯村さん)

【STEP1 家計を4つに分けて考える】

家計管理は、俯瞰が大事です。全体像を把握しやすいよう、家計は4つに分けて考えます。

先取り貯蓄
家計管理の基本として知ってほしいのは、「やりくりして残った分を貯めるはNG」ということです。お給料日の翌日に自動積立日を設定するなど、収入の一定割合を先取り貯蓄する「仕組み」を先に作ってしまいましょう。

固定費
住居費、水光熱費、通信費など、月に1回チェックすればよいお金なので、一覧表にしてみましょう。通信費や水光熱費は、割安な新プランが出ている可能性も。見直しは面倒ですが、一度見直せば、効果が出やすい費目です。

変動費
いわゆる「生活費」で、家計簿でお金の流れをチェックします。費目分けを細かくすると苦しくなるので、こんな感じでザックリと。 ❶食費 ❷外食費 ❸小遣い ❹医療費 ❺その他 ❻(子どもがいる場合は)子ども費

特別支出
イレギュラーな出費のことです。パソコンを購入した、卒園式・入学式があった……など。生活するということは、イレギュラーな出費のオンパレード。家計費とは別に枠を作って管理する方が、心穏やかでいられます。

【STEP2 家計の健康度を知る】

収入に対して、先取り貯蓄の割合をチェックしてみます。貯蓄目安が、クリアできていたらOK! もしクリアできていない場合は、家計の健康が危うい可能性も……。とはいえ、やみくもに不安になる必要はありません。支出のどこに問題があるのかをチェックしていきます。見直しの順序としては、固定費→変動費です。

家計見直し お金の不安 貯蓄の目安

【STEP3 節約の攻めどころを知る】

家計の見直しで大切なのは、目先の節約に走らないこと。落ち着いて、家計を俯瞰してみましょう。収入に対しての目安を知り、割合が崩れている場合は、その費目を、腰を据えて見直していきます。崩れやすい食費、通信費の目安もご確認を。

家計見直し お金の不安 食費の目安 通信料の目安※GLOW世代の目安。年収や家族の年齢によっても異なります。


【教えてくれたのは】

FP事務所アイプランニング代表 飯村久美

FP事務所アイプランニング代表
飯村久美さん

金融機関勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。テレビやラジオなどメディア出演多数。

近著に『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)。

飯村久美著作 年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」


イラスト=二階堂ちはる 取材・文=楢戸ひかる 取材・文=夏目円※GLOW2023年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。

この記事を書いた人

「45才、輝きはいつだって自分の内側にある」をテーマに、40代のヒントになる情報をお届けします! 雑誌は毎月28日発売!

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