【映画】伊藤健太郎さん主演!新田たつおによる不朽の名作が令和に復活!5/12公開 劇場版『静かなるドン』【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は劇場版『静かなるドン』。新田たつおによる不朽の名作が今どきらしく令和に復活!
笑いと涙で先が気になる新たな任侠もの〜『静かなるドン』
昭和の人気ヤクザ漫画と言えば新田たつおさんの「静かなるドン」。1994年に放送された中山秀征版が記憶に残っているけれど、これが令和版としてリニューアルされ、伊藤健太郎さんが主演となって全四章で映像化。『静かなるドン』劇場版は、一章&二章と三章&四章に分けて2週連続で前編、後編として公開されるんです。しかも製作プロデューサーに大人気任侠ドラマ「日本統一」の本宮泰風さんが入って、伊藤健太郎さん演じる新米総長の子守り番ヤクザとして出演しているのもこの作品の“本気”を感じずにはいられません!
そして物語も、主人公の勤め先が下着メーカー勤務からデザイン事務所へと変化。より今どきらしくちょっとひょうきんで平和主義の主人公・静也が伊藤健太郎さんによって誕生しました。この静也という青年は、関東最大の暴力団「新鮮組」のひとり息子。けれど闘うことが大嫌いで堅気になることを夢見て今の仕事に就いていますが、企画が通らなさすぎるくらいデザインのセンスはゼロ。ある日、現総長が何者かに殺害され、仕方なく総長になるのですが、昼はデザイン事務所の頼りない青年、夜はヤクザを取り仕切る総長という2つの顔を持つことになるのです…。
静也の願いは「血を流さない平和な世界」。そんなことがヤクザの世界に通用するのか?のらりくらり生きてきた静也の前に降りかかる命の価値についての選択、更には大切な人との別れから成長していく様が描かれる前後編。静也がひっそりと思いを寄せる同僚の明美を演じるのは筧美和子さん。二人の恋の行方も気になるのですが、脇を固める「新鮮組」キャストもとにかく豪華で各シーンが見どころ!総長の右腕役に『クローズZERO』シリーズの深水元基さんが味のある演技を見せてくれるし、他にも「大人計画」の三宅弘城さんと、お笑いトリオ「我が家」の坪倉由幸さんが絶妙なコンビネーションで笑いを誘います。そのせいか笑いと極道という緩急ある作品に変化。伊藤健太郎さんの昼の柔らか静也と夜の凄み静也それぞれの変化もお見事で、先が気になって仕方がない人間ドラマに仕上がっています。これぞ笑いと涙の刺激でお肌も若返りか?!そうなって欲しいと私自身も願います(笑)
———伊藤さとり
5/12より前編・後編2週連続公開 劇場版『静かなるドン』
【あらすじ】―― 関東最大規模の暴力団新鮮組のひとり息子近藤静也。けれど、彼は「ヤクザなんて嫌い、カタギとして平和に生きたい」と願い、デザイン会社で働き、イマドキの草食系男子として生きている。仕事ができないと怒られながらも、同僚の秋野さんに淡い恋心を抱き、普通に働く毎日。それが静也の幸せ。
しかし、そんな静也の生活が一変する事件が起きるのだった・・・。
普通に生きたいだけなのに、新鮮組の危機に直面した静也。いったいその危機とは!?そして新鮮組の行く末は・・・!?
監督/脚本:山口健人
総合プロデュース:本宮泰風 原作:「静かなるドン」新田たつお(実業之日本社 刊)
主演:伊藤健太郎 筧美和子 深水元基 本宮泰風
三宅弘城 坪倉由幸 内田慈 朝井大智
小西貴大 藤井陽人 今野杏南 宮崎吐夢 金橋良樹 飛永翼 香川幸允
制作プロダクション:MinyMixCreati部 ・ダブルフィールド
配給:ティ・ジョイ
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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