【更年期】森田敦子さん「 8ヶ月の入院、髪が無くなるほどの病気を植物療法で細胞から変えました。ケアに遅すぎることはありません」
執筆者:GLOW編集部
植物療法士で、ELLEの「世界を変える女性100人」にも選ばれた森田敦子さん。森田さんに更年期を乗り越える方法をお伺いします。まずは森田さんのこれまでを紹介。
植物療法士 森田敦子さん
フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学んだ、日本での植物療法の第一人者。帰国後は植物療法に基づく商品とサービスを提供する会社を設立。フィトテラピースクールも運営している。植物療法を用いた介護現場でのケアや、デリケートゾーンのケアの大切さを提唱し、商品開発や新たな研究も行っている。
【20代:病気で8ヶ月の入院、息ができるだけありがたいほどの辛さ】
大学を卒業して客室乗務員をしていたのですが、不規則な生活とストレスによりアレルギー性気管支喘息を発症して8ヶ月も入院しました。その間、生死の間をさまよい、命をつなぎとめるために強い薬も使いました。それが原因で髪を失い、肌は赤黒くなりました。人前に出るときにカツラをつけることも悲しくて、子どもを産むことも無理だろうと言われていました。ステロイドを塗り続ける辛さは半端ではありませんでしたが、息ができるだけありがたいと思っていました。
【20代後半:パリで植物療法や生科学を学び体を立て直す】
そんな私にフランスの友人が植物療法(フィトテラピー)というものがあると教えてくれました。当時の日本ではアロマテラピーさえあまり知られていませんでしたが、これから私はどうやって生きていくか?と考え、パリで本格的に学ぶことにしました。
大学ではすぐにでも植物療法で髪や肌を戻す方法を学びたかったのですが、最初に教えられたのは性科学でした。オーガズムに達すると、脳に快感をもたらしてストレスが少なくなるという仕組みが女性にはそなわっているというのです。食欲睡眠欲性欲は3大欲と言われますが、日本ではタブー視されている性欲も生きる上で必要なものと学びました。そこからは植物療法を行うのはもちろんのこと、体を作っている細胞のためにできることを少しずつ始めて、健やかさを取り戻していきました。
4年間学んだパリ13大学医薬学部にて。薬理効果を持つ植物をどのように利用するかを探っていた。
【40代:42歳で自然妊娠】
帰国後もパリで学んだことを続けていたら、42歳で自然妊娠して無事に出産することができました。日本では驚かれることも多いのですが、パリ大学での担当教諭で婦人会の先生は「大げさよ。細胞が変わるような生活をしてきたのだから妊娠して当たり前。更年期だって大ごとにならないし、ソフトランディングできるわよ」と言ってくれました。食べ物からヒアルロン酸やコラーゲンだって作られるし、膣の粘液も作られます。細胞に働きかけるケアに遅すぎることはありません。一緒に始めてみませんか?
いつも飲んでいるという酵素。食べたものや飲んだものが体の栄養になるという時に摂取した酵素が活躍。
※GLOW2021年5月号より
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