【汗は脳を冷やすため】屋外・室内・オフィス…不快な汗を対策! 冷房ではなく室温を28度に!
執筆者:GLOW編集部
暑さに負けない、涼やか対策を紹介!
【頭に汗をかくのは、脳を冷やすため!】
汗をかくと不快なだけでなく、メイクが崩れる、髪型もキープできない、人前で汗をかくのが恥ずかしい…とネガティブな側面ばかりが目立ちますが、汗は適切な体温を維持し、脳を熱から守るためにとても重要なもの。
気温が体温を超えない場合は、 汗をかかず自動的に体温を調節するシステムが作動します。 ところが、気温が体温に近づくとそのシステムがうまく作動しにくくなり、 血液を原料として汗を作り、その汗が蒸発する時に発生する気化熱によって脳と体の温度を一定に保ちます。
体の中で最も多く汗をかくのは額といわれています。 これは脳を冷やそうとするから。 頭に汗をかく人も多いのではないでしょうか。背中や胸も汗をかきやすい場所です。 できるだけ汗をかかず、 さらっと快適に過ごしたいのは誰もが望むところですが、体に熱がたまっているのに過剰に汗をおさえようとすると、熱中症を引き起こすこともあるので、汗と上手につきあうことが必要です。
☑屋外では熱を遮断すること!
外では、降り注ぐ直射日光とアスファルトからの照り返しによるダブルの熱を受けます。なので、持ち歩ける日陰[日傘]がベスト&マスト。内側が黒い日傘は、照り返しの熱を吸収してくれます。通気性のいい帽子も有効。長時間屋外にいる場合は、首の両脇にある頸動脈を冷やすのも◎。皮膚のすぐ下に太い血管があるので、血液を冷やして汗をおさえます。ネッククーラーも人気。大量の汗をかいたら、水だけではなくミネラルを補給するのも忘れずに。飲み物や飴などで補給できます。
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☑自宅では室温28℃が目安
夏の快適な室温は28度が目安。この28度はエアコンの設定温度ではなく、室温のこと。また、湿度が高いと体感温度が上がります。夏はシャワーで済ます人も多いですが、むくみや冷えを解消するには38度くらいのお湯に10分ほど浸かるとベター。ミント系の入浴剤を入れると湯上りも快適。また、漢方では梅干しや酢を使った料理に収れん作用があり、汗を出にくくする、とされています。
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☑オフィスや電車の中
炎天下の汗対策として涼しい服を着たり、素足にサンダルで出かけると電車やオフィスでは寒く感じることも。長時間冷えた室内にいる時はストールで首を温める、カーディガンを羽織る、靴下をはいて足と足首を冷気から守るなどがおすすめ。できるだけ外気とのギャップをなくすことで、脚のむくみ・全身のだるさ・夏バテ対策になります。ショウガやシナモンを入れた紅茶や杜仲茶など体を温めるドリンクも◎。
【背中に汗をかく人はヤセ体質?】
背中に汗をかくのは、肩甲骨の間に褐色脂肪細胞という細胞が豊富な証と考えられます。褐色脂肪細胞は脂肪を分解し、熱を産生する細胞で、体に蓄えたエネルギーの消費を促します。つまり多いほどヤセやすいということ。
取材・文=黒川ともこ ※GLOW2021年8月号より
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