【40代のお洒落】人気スタイリストも肌見せや部屋着見えに悩んでる! 福田麻琴さん『私たちに「今」似合う服』から学ぶお洒落と生きる姿勢
執筆者:GLOW編集部
多くのファッション誌で活躍し、コラボアイテムなども細かいところまで計算された物作りが人気のスタイリスト福田麻琴さん。1978年生まれのGLOW世代です。最新刊『私たちに「今」似合う服』(大和書房)より、GLOW世代に響く言葉を紹介!
☑例えば肌見せ、福田さんの見解は?
ショート丈トップスやオフショルダー、カットアウトの服など、流行っていて可愛いなと思うけど、いいのかな?と同時に思ってしまう40代や50代の肌見せ。福田さんはどう思う?
「個人的な見解で肌見せを定義すると、清潔感が保てていれば大丈夫。それってとても大事なことなのですが、じゃあその清潔感って一体何さ?人それぞれ基準が違うじゃん? そんな声が聞こえてきそうです。そう、ファッションて自由がゆえにこうしなきゃいけないなんてルールがないので、どうしても言い方が曖昧になってしまうんです。もうなんなら好きなもの着ていいんです。自分がワクワクしたりハッピーになれるなら。だけど、そうもいかないんですよねぇ。気になるんです。人の目が。~中略~一般的なものの見方で私が大人の清潔感ある肌見せを定義するなら……。『どこか出すならどこかはしまおう』です。(『私たちに「今」似合う服』/大人はどこからがアウトですか? より)
☑コンサバとモードって何?
GLOWのファッションページでも「コンサバになりすぎないように」とコーディネイトを紹介することがあります。福田さんはシンプルな服、普通の服が大好き、といいます。
「そもそもコンサバとモードってなんだろうか。長らくスタイリストをしていても、ちゃんと定義してみたことはありません。だけどなんとなくみんなが共通に持っているイメージはあるんだよなぁ。今日コンサバだね、と言われてあまり嬉しくはないから、モードのほうがポジティブな言葉なのかも。ただ、世間的にはコンサバ服のほうが絶対的な需要があるから、人気なのはコンサバテイストなんだろうな。私が思うに、コンサバ服はベーシックなアイテムが多くて、社会性がある。ということはお仕事着としても需要があるので、着ている人数が圧倒的に多い、みんなと同じ、馴染む、普通、そこにちょっとしたエッセンスでモテ服となる。モード服はというと、ラグジュアリーブランドの高い服が多い、なのでデザイン性がある、個性的な色柄が多い、可愛いよりカッコイイを大事にしている、媚びない、ダークトーンでとんがっているので男子ウケが悪い。ざっくりこんなイメージです。なんだか書き出すとちょっと頭がスッキリするなぁ。そんな私はというと……部分モード使いのベースコンサバ人間です! ベーシックという文句にめっぽう弱く、スタイリストでありながら、普通の服が大好き!(笑)。コンサバ最高!」(『私たちに「今」似合う服』/ほどほどが、いいよね より)
そして私たちと同じような感覚も。「むしろアシンメトリーな服とか苦手。どこから頭を入れるのが正解なのかわからない服とか、どうやって洗濯したらいいかわからない素材とか、とんでもないサイズのロゴとか……。心の底から楽しめる自信なし。とはいえ普通のシンプル服を着ているとだんだん部屋着感が漂いはじめたので、コンサバをベースにしつつモードをひとさじ。今はこのバランスが気に入っています。」(『私たちに「今」似合う服』/ほどほどが、いいよね より)
でもシンプル服や着心地を優先するとなんだか不安、そんなところも共感。そして福田さんの工夫がこちら。
「わかっているんですよ、大事なのは着心地だって。だけどたまに寂しくもなるんです。ナチュラルすぎやしないかな、つまらなくはないかな、部屋着に間違われないかな……心配はつきません。そんな時は、いつものコンサバ服にモードをひとさじ。どこかをとんがらせてみてください。あっという間にすべてが解決するはずです。それは例えばマルジェラのタビバレエ、ドリスのブーツ、ジルサンダーのバッグ、ティファニーのボーンカフなどなど。一点投入すると、全体が締まっていい感じ。たとえ部屋着でも、もうそうは見えないはず。まずはひとさじ、というのがポイントです。個性的なアイテムたちなので、ふたさじ入れたらどうなることか。少しずつお試しくださいませ。コンサバとモード。この2つをほどほどに共存させる!がこれからのオシャレのヒントになりそうです」(『私たちに「今」似合う服』/ほどほどが、いいよね より)
『私たちに、「今」似合う服』は40代、お洒落迷子の教科書!
体型が変わり、昨日しっくりきた服が今日はイマイチ、なんてこともある40代のお洒落。福田さんも同じように思ったり、薄毛やシワなどに悩んでいたりします。でも見習いたいのはご自身でしっかりトライ&エラーや工夫・対策をきちんとしているところ。自身の経験から、髪や肌、姿勢など見られるところ、見えない精神的なことも教えてくれます。フランス留学経験からのコーディネイト法なども。これは同世代だからこそ読みたい参考書。読み終えたら自分を今までより好きになり、お洒落になっているはず!
書籍『私たちに「今」似合う服 新しいベーシックスタイルの見つけ方』(大和書房)
1978年生まれ、現在40代の人気スタイリスト福田麻琴さんが、無理をせずに自分らしいお洒落をする方法や考え方、愛用アイテムなどを教えてくれます。服を捨てられないこと、お父さん見えしてない?など私たちと同じような悩みを軽快な語り口で紹介。服や小物だけじゃなく、姿勢を正す、周りの目を気にする、自分を肯定することなども参考になる!! 1540円(税込み)
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