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【映画】草彅剛『ミッドナイトスワン』公開3周年記念のご挨拶&映画『碁盤斬り』のキャストについてトーク!【舞台挨拶】

執筆者:GLOW編集部

ミッドナイトスワン

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9月25日に『ミッドナイトスワン』公開3周年記念舞台挨拶が行われ、草彅剛さんが登壇。2024年5月公開、草彅さんが主演、白石和彌監督の『碁盤斬り』の新情報発表も! 舞台挨拶の様子を紹介します。


『ミッドナイトスワン』は今も毎週水曜公開、4周年目に突入

MC武田祐子さんの呼び込みで草彅さんが登場すると、会場から拍手や歓声とともに「つよぽん!」とあちこちから声がかかります。

草彅 皆さんもようこそお越しくださいました。ありがとうございます。

MC 公開からちょうど3年になります。ちょうどコロナ禍で皆さんの声を上げられない舞台挨拶が続いていたんですけれども、今日は草彅さん登場とともにキャーという懐かしい声が聞こえてきました。

草彅 本当に嬉しいですよね。今年はファンミーティングもありまして、そこで徐々に皆さんが歓声を送っていただける状況になってきて、ようやく一つ大きなところを抜けてまた新しい世界に入ってきたという感じで、今日は3年も経っているのにこの映画を皆さんご覧になっていただいて。人生でもまれなことだと思うんですよ、3年も経っての映画の舞台挨拶って。今日は記念日なので、皆さんにも今日は絶対にね、いいことがあると思います! ※会場から大きな拍手

MC 9月25日がちょうど公開日だったんですよ。なので、今日から4年目に突入します。

草彅 皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。覚えていますよ、1年前の舞台挨拶。

MC 3年前です。※会場笑い

草彅 3年前の舞台挨拶で「#草彅剛代表作」って、見切り発車でね言ってみたんですよ。そしたら本当になっちゃって。

MC トレンド入りもして。

草彅 だからやっぱりね言霊というかね、言ってみるもんですよね。

MC 今回どうしましょう? 

草彅 ハッシュタグ、えーどうしようかな。「まだまだ追いスワン」とか。皆さんがこうやって劇場に足を運んでくださってるんですけど、まだまだ見てない方ってたくさんいらっしゃると思うので。「追いスワン」とか耳にした方もいらっしゃると思うので。「まだまだ追いスワン」ってハッシュタグしてくれると見てくれる方が増えるんじゃないかな、と思います。

『ミッドナイトスワン』公開3周年記念舞台挨拶

MC そうですね。まだご覧になってない方も。今日、会場にいらっしゃっている皆さんは、相当リピーターだと思います。

草彅 そうですね。初めての方は? あ、初めての方も!ありがとうございます。「まだまだ追いスワン」! ありがとうございます。よかったですか? なんかすごく僕のファンの方って感じなんですけど、初めてなんですよね。

MC どこをご覧になって、僕のファンなんですか。

草彅 すごい同じマインド感じるんで、つよぽんマインドを感じるんで。

MC ほとんどの方がリピーターで。何回くらいご覧になってるんでしょう? 

草彅 5回以上見たという方、いらっしゃいますか? わぁーありがとうございます。10回以上見たという方がいる。なんかもうありがとうございます。※会場拍手 

MC 草彅さんは何回くらい。

草彅 2回くらいかな。DVDを持っているのでたまに流してますよ。でもほんとに愛すべき作品です。僕の力じゃないんで、もちろん僕もそれなりには頑張ったんですけど、他の影響力が大きくて、凪沙ちゃんとか、さっき凪沙ちゃんの名前ちょっと忘れかけてたんだけど。凪沙ちゃんのことをさなぎちゃんとか言って、ちょっと謎の感じになっちゃったんですけど。一果ちゃんもね、大きくなったんじゃないですかね。一果ちゃんからもらった、ちっちゃいフレンチブルドッグの人形があるんですけどね。それをリビングに飾っていて、見るたびに思い出すんですよ。彼女も大きくなってきたんで、会いたいですよね。今日とか、来てくれていたらめちゃくちゃ嬉しかったんですけど。一果ちゃんとか監督とか周りの方がすごく考えてくださったので、周りの方に支えられて。新しい地図を広げてまもなくの頃の映画だったので、皆が盛り上げてくれたおかげで僕も演じ切れたので、僕にとっても本当に大きな作品になって嬉しい限りです。僕だけこうやって申し訳ないなという気持ちはあるんですけど、でもなんか皆の代表としてこの嬉しさを今日はかみしめたいなと思ってます。

MC 3年もずっと劇場でロングランで上映されるってなかなかないことだと思うんですけど。

草彅 やってたんですね。今回舞台挨拶あるよってマネージャーさんに言われて「え?本当?」って言って、「まだやってるの?」ってそんな感じだったんですけど。まだまだ本当に盛り上げていきたいですね。

草彅剛さん

☑9月27日~12月まで特典つき上映を開催!

ここで、MCの武田さんから、嬉しい発表が。9月27日~12月27日までの毎週水曜、TOHOシネマズ日比谷で『ミッドナイトスワン』を鑑賞した人に、特製オリジナルポストカードがプレゼントされるという。ポストカードは1ヵ月ごとに変わり、来場者全員にプレゼント。草彅さんも、「僕も行くよ、まだまだ盛り上げてください!」とコメント。

TOHOシネマズ日比谷

☑2024年5月公開『碁盤斬り』新情報!

映画『碁盤斬り』キャスト発表

続いて、2024年5月公開の映画『碁盤斬り』の追加キャストが発表されます。清原果耶さん、中川大志さん、奥野瑛太さん、音尾琢真さん、市村正親さん、斎藤工さん、小泉今日子さん、國村隼さんと豪華な顔ぶれ。共演者の名前を覚えていないことが多いという草彅さんがスクリーンを見ながら全員の名前を呼びかける。それほどガッツリと取り組んだ最高な作品だという。

草彅 キョンキョン、めちゃくちゃ可愛かったですよ。僕が若い時、めちゃくちゃお世話になっててCDに呼んでくれたんですよ。「オトコノコオンナノコ」っていうね。初めての連続ドラマ『まだ恋は始まらない』っていう1時間に1シーンくらいしか出ない役だったんですけど、もうちょっとあったかな。坂井真紀ちゃんに恋い焦がれる、そんな何十年も前。すっごい緊張して。そんな話とかでも盛り上がって。で、キョンキョンに17年前にもらったTシャツがあって、それキョンキョンにもらったTシャツなのかどうか忘れていたので、持ってって、「これは17年前にキョンキョンくれたんですか?」って聞いたのよ。人からもらったものって、あまりにも昔のものってその人にもらったかどうか忘れちゃうパターン。もしもキョンキョンじゃなくてもいいや、と持ってったらキョンキョンが僕にくれたやつだったの。

MC どんなTシャツですか?

草彅 それがまたね。今回の格之進の役に合っていて。和柄で、ちょっとツバメが飛んでて、今度見せてあげるね。サインもらったからキョンキョンの。引っ越すたびに、そのTシャツだけは持っていて。それが今回の撮影で一番感動した。國村さんも『ペぺロンチーノ』っていう東北のドラマですごいちゃんとお芝居させていただいて関係性があったので。今回もすごいい役どころでお互いが戦えたんじゃないかと思って。市村さんもね。重要なキー、ネタバラシになっちゃうからね。市村さんも渋いところでね。

MC 武士役ですよね。

草彅剛さん

草彅 これだけは言っておけって言われて。※ここで思い出したようにメモを取り出す この映画はですねー、囲碁がめっぽう強い、落ちぶれても武士の誇りを忘れない男の仇討の物語。一言で言えば、冤罪と復讐の映画。これ絶対言わないと怒られるやつだったね。あぶね、思い出したぜ。

MC 草彅さん演じる格之進は一体どういった役どころなんでしょうか?

草彅 冤罪から始まる復讐のドラマで、そこに親子の愛や武士の誇りがあって。これは絶対マストで言うことなんですけど。自分の言葉で置き換えますと、すっごい感情がね渦巻くわけですよ。江戸時代で『柳田格之進』て落語の長いお話があるんですよ。それを勉強していただくと、ストーリーはわかってくると思うんですけど。僕もYouTubeで見たりとかして勉強したんですけど。僕の役は、古臭くて現代の考えだとありえないような、すごいお堅い感じなんですよ。一つ決めるともう曲げられないみたいな。でも、そこの曲げられないっていう気持ち、魂みたいなものがなんかすごいグッとくるような。普段の僕とは全然違くて、もう絶対こうと決めたらこうだっていう。だからもうそんな風に決めなくてちょっと流されればいいじゃないかと思うんだけど、その流されない気持ちっていうのが、もしかしたら今の時代にとってめちゃくちゃ大事なことを訴えかけてくれるんじゃないかっていう役で。それに取り巻く人、もうみんなこだわり強くてこだわりが強すぎるわけ。工くんなんか、こだわり強すぎて、でも俺もこだわり強すぎるから。工くんの役とかまだどんな役とか言っちゃいけないの?

MC 工さんは、格之進と因縁ある柴田兵庫役です。

草彅 憎たらしい奴だけども、ほんと憎たらしいの。ほんとだよ。工くんは何度か共演させてもらったことあるんだけど、憎たらしいの。

MC ふだんからですか?

草彅 いや全然。京都で。役に入り込んでて。こだわり強くて、僕もこだわり強くてぶつかるわけですよ。そこはこの映画の中ですごい見どころ。

草彅 白石監督って、囲碁のなんか大人しい世界だけじゃ終わらないんですよ。戦うんですよ。ここはめちゃくちゃ見どころですね。

MC そして清原さんからコメントが届いてます。「いつか草彅さんとご一緒したいと抱いていた思いが、今作で叶ったことを、撮影が終わった今でも嬉しく思っています。現場で私が緊張していると、『お絹ちゃんは僕の娘だから』と草彅さんが優しく声をかけてくださいました」。

草彅 そんな緊張しているように見えなかったんですけど、僕を立てて清原さんが仰ってくれてると思うんですけど、一つ覚えてるのはすごく繊細なお芝居をされて、清原さんが。すごくおこがましいんだけど、「すごい良いお芝居だね」って、ポロッと言ってしまった。なんかそういうのってさ、失礼じゃないですか。お前何様だよみたいな。そんなの女優さんなのに当たり前じゃんって感じなんだけど、思わず言っちゃったんですよ。絶対あそこはカットじゃないと思うんで見てもらいたいなって。もう本当に可愛い娘なんですよ。彼女がいるから格之進も癒される部分があったりとかして。格之進にとって、光のような存在ですね。

MC そして中川大志さん、萬屋の弥吉役です。

草彅 かっこいいんですよ。背もこんな高くて、俺、背伸びしてやってましたからね。彼もこだわりがやっぱり強い。工くんとは違うようなぶつかり合いをするわけですよ。僕の娘にちょっと気持ちがあったりとかして。それで僕お父さんだから色々思うところがあったりとかして。だけど、やっぱり武士の心というか、そういうものをお互いが持ってるんで。交わした約束だったりを絶対に破らないというか。格之進と弥吉の関係っていうのもすごくストーリーの中で見どころになってくるので、見どころ満載です。

MC 満載ですね。奥野瑛太さん、梶木左門役。

草彅 奥野くんがね仲間なの。僕のことを慕ってくれて、困難とかある中、唯一というか、いつでも味方になってくれる。で、撮影現場でもずっと一緒にいました。慎吾ちゃんのね、白石監督が撮った『凪待ち』にも出演されてて。今回初めてだったんですけど、すごく目力があって。撮影っていっぱいカメラがあったりとか言ってみれば色々目に入るじゃないですか。その世界にないものでも。でも彼の目を見てるとスッと本当に江戸時代にタイムスリップしたような。毎回そんなような気迫があって、格之進との関係性もめちゃくちゃいいんで、最後まで付き添ってくれるような重要な役どころです。めちゃくちゃかっこいいです。音尾さんはいいカメラ持ってましたよ。すっげーいいカメラ持ってて、欲しくなっちゃって、同じの欲しいなと思って。カメラが本当に上手なんで、キャメラマンになれるくらい上手です。

MC 続いて市村正親さん。

草彅 正親さんは本当にいつもお世話になっていて。

MC 街の親分役ですよね。

草彅 普段から色々こう演技のこととか役のこととかを吸収させてもらってるんですよ。今回久しぶりだったんですけど、一緒にお芝居できて、ちょっと言葉違うかもしれないですけど、僕のお父さんというか、正親さん自身が。そういうような気持ちもあって、あの懐にこう飛び込んでいけるというか。なので遠慮せず、今回もできたんじゃないかなと思って。すごい重要なところで出てきて、格之進の方向性を色々こう導いてくれるような。本当に正親さんと僕剛くんの、僕剛くん。僕剛くんの関係とちょっと重なる部分もあってよかったですね。

MC そして國村隼さんもいらっしゃる。

草彅 國村さんね。渋すぎるでしょ。囲碁って今回初めてやったんですけど、それはそれはすごい深い精神世界の戦いがあって、将棋もそうじゃないですか。僕分からないですけど、将棋も。何十時間も越えて碁盤の面みつめて、なんかねすごいんですよ。一手先、二手先を読む世界。碁盤の撮影がめっちゃ大変だった。

MC ずっと正座ですか?

草彅 それもそうなんですけど、囲碁全然分かんないんだけど、分かってるふりするわけですよ。もうその映像の世界で白石監督が撮る中で分かってればいいから。だから話さずとして國村さんと戦い合う、静寂の中で暴れてるみたいな。白石監督も時代劇が初めてなんですよ。そこもすごく色々な化学反応が起きて。國村さんも最初から最後まで僕と重要なところで絡んでくるので、すごい見所になってると思います。

MC 萬屋のご主人役ですね。斉藤さんは、憎たらしい役で、小泉今日子さんは大好きということで。

草彅 はい。今年撮った作品なんで、桜がちょうど京都で咲き始める頃から、撮り終えた頃はちょうど桜が散ってるくらいでね。花粉症ですごい鼻ずるずるしてたんですけど。

草彅剛さん『ミッドナイトスワン』舞台挨拶

最後にひとことで『碁盤斬り』を説明する際に、メモを取り出しかっこいい声で「仇討ち、冤罪、復讐の映画。そこには親子の愛や武士の誇りがあって見ごたえ十分の映画になっております」と読み上げる。
フォトセッションの後最後のご挨拶。
「今日は短い時間だったんですけど、3周年の記念すべき日に劇場に来ていただいてありがとうございます。こういうことって本当にね。最初にも言いましたが、なかなかないことなんで。僕もこれを機にステップアップしていきたいと思いますので、毎日ねコツコツやるしかないと思うので、なんでも映画もそれ以外もね。それが振り返った時に大きなものになると思うので。全ては繋がっていると思いますので、こういうたまにいいことがあると、また自分の中でコツコツコツコツ、いい貯金をね、人生の貯金をできればいいなと思ってますので。皆もね一緒に『ミッドナイトスワン』公開してますので、共に一歩一歩というか、ちょっとずつちょっとずつ一緒に人生を歩んでいけるといいと思っております。皆さんの応援があってのことでした。本当に今日はどうもありがとうございました。ありがとう! それではまた! バイバーイ! またね! またね! ありがとうございます!」

まだまだ追いスワン!『ミッドナイトスワン』公式サイト

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撮影=梶田麻矢

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