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【竹野内豊インタビュー】 読者人気トップの竹野内さんに大ヒット公開中の『唄う六人の女』について聞きました!【映画】

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映画『唄う六人の女』では深い森に迷い込み、言葉を発さない“6人の女たち”に翻弄される男を演じている竹野内豊さん。日本の原風景のような景色のなかで描かれる異色サスペンスに挑んだ思い、そして『GLOW』創刊13周年にかけて、10年以上続いている趣味についても教えていただきました。


10月27日(金)TOHOシネマズ日比谷他、全国ロードショー
『唄う六人の女』

【あらすじ】ある日突然、40年以上も会っていない父親の訃報が入り、父が遺した山を売るために生家に戻った萱島(竹野内豊)と、その土地を買いに来た開発業者の下請けの宇和島 (山田孝之) 。契約の手続きを終え、人里離れた山道を車で帰っている途中に、二人は事故に遭い気を失ってしまう……。目を覚ますと、男たちは体を縄で縛られ身動きができない。そんな彼らの前に現われたのは、この森に暮らす美しい六人の女たち。何を聞いても一切答えのない彼女たちは、彼らの前で奇妙な振る舞いを続ける。異様な地に迷い込んでしまった男たちは、この場所からの脱走を図るが……。

2023/日本/112分
監督・脚本・編集:石橋義正 
脚本:大谷洋介
出演:竹野内豊 山田孝之 水川あさみ アオイヤマダ 服部樹咲 萩原みのり 桃果 武田玲奈 大西信満 津田寛治 白川和子 竹中直人
音楽:坂本秀一 加藤賢二 
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ 

©2023「唄う六人の女」製作委員会

『唄う六人の女』公式サイト


生き物としての人間の愛おしさを感じ取って

――最初に台本を読んだときの印象をお聞かせください。

感覚的な部分でしか捉えられないような台本だと思いました。どんな撮影になるのか全然想像がつかなかったのでクランクインするのがすごく楽しみでしたし、そこに飛び込んでいく醍醐味のある作品だなと感じました。石橋監督の脚本は、台本に書かれた台詞の言葉の裏に、もう一つ別の意味が隠されているように感じるところがあって、それは、ト書きのところどころに描かれる情景や心理描写の中にも垣間見えるような気がしていました。肌感覚的には理解は出来るんですけど、言葉としてなかなか自分の腹に落とし込めないものがあるような気がして。実際にロケ地の大自然の中に入って、そこで感じる気持ちがすごく大事だろうなと思っていました。

――竹野内さんは、森のなかに迷い込むフォトグラファー、萱島を演じています。どのようなキャラクターだと捉えて撮影に臨みましたか?

一緒に森に迷い込む山田孝之さん演じる宇和島と、自分が演じる萱島は対照的な人物なんですよね。宇和島が人間の欲や滑稽さ、権力を感じさせる人物だとすれば、萱島は途中で人間にとって大切な何かに少しずつ目覚めてゆく人物なのではないか、と。石橋監督がこの映画に込めた深いメッセージを簡単に言葉でまとめるのは難しいのですが、人間の本能的な部分を研ぎ澄ませて、見失いかけていた精神性を取り戻していくような人物だと捉えていました。

石橋監督とは初、山田さんとは11年ぶりの共演となる竹野内さん。

石橋義正監督とも、竹野内さんとも約10年ぶりという山田孝之さん。

――完成作をご覧になった感想は?

今回、石橋監督がこの映画を手掛けるにあたって、『もののあはれ』という日本古来の考え方をテーマにおいたと伺っています。監督は、今、この意識を見直すことで、日本のみならず世界に共通することとして、皆んながより幸福度の高い生活に繋がっていけるのではないかと。そんな社会性のあるメッセージも含まれていますが、この映画は、日本の儚い自然の美しさだけでなく、自然の厳しさも伝えているような気がするんです。石橋監督は、単に女たちに囚われた二人の男が、山から逃れられなくなる怖いサンペンススリラーを作りたかったわけではなくて、失われる怖さの中から、私たちの意識の奥深くにある本質を思い出させてくれているのではないかと。観終えた時、僕はそんなふうに感じました。

六人の女たち

  • 刺す女 水川あさみさん

    刺す女 水川あさみさん

  • 濡れる女 アオイヤマダさん

    濡れる女 アオイヤマダさん

  • 撒き散らす女 服部樹咲さん

    撒き散らす女 服部樹咲さん

  • 牙をむく女 萩原みのりさん

    牙をむく女 萩原みのりさん

  • 見詰める女 桃果さん

    見詰める女 桃果さん

  • 包み込む女 武田玲奈さん

    包み込む女 武田玲奈さん

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10代から乗っているバイクとの時間が楽しい

――『GLOW』は創刊13周年となります。竹野内さんが10年以上続けている趣味や習慣などはありますか?

オートバイはずっと好きで、10代の頃から乗っています。なかなか乗る時間がなかった時期もあるので、続けていると言えるかどうかはわからないんですけどね。でも時間が空いたときにはバイクに乗って、仲間のところに遊びに行ったりしています。そういう時間はリフレッシュできて楽しいです。

――ツーリングでは自然が豊かな場所に行くことも?

ツーリングしてるところを上空からドローンで見たら、きっと素晴らしい自然の中を走っていると思うんですけど、自身がバイクに乗っている時は景色を見ている余裕がないので、休憩する時くらいは景色のいい場所を選んで停まるんですが、逆に走行中は自分のバイクを見られないので、休憩中は周りの景色を見るというよりは、ほぼ自分のバイクしか眺めていません(笑)。

――10代の頃からというと、本当に長く続いている趣味ですよね。

安全に気をつけないといけない趣味かなとは思いますし、長期の撮影期間中は乗らないようにしているんですけど、ただ眺めているだけでも何故か楽しいんですよね。

――最後に、創刊13周年を迎える月刊誌『GLOW』に、ひとことメッセージをいただけますでしょうか。竹野内さんは登場してほしい俳優さんのアンケートでいつもトップです!

それは本当に光栄ですね。『唄う六人の女』は世代を問わず心の奥底に何か問いかける作品だと思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います!

【竹野内豊さんPROFILE】

1971年生まれ、東京都出身。94年に俳優デビューし、ドラマ、映画を中心に活躍。02年『冷静と情熱のあいだ』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年の作品にNetflixTHE DAYS』、映画『イチケイのカラス/劇場版』『シン・仮面ライダー』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』など。

シャツ(参考商品)、スラックス14万3000円、シューズ18万7000円(すべてブリオーニ/ブリオーニ クライアントサービス TEL0120-200-185)


撮影=清水将之〈mili〉 スタイリング=下田梨来 ヘア&メイク=竹野内 宏明  取材・文=細谷美香

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  • 刺す女 水川あさみさん
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  • 包み込む女 武田玲奈さん

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