【デザイナーの素敵な暮らし】オリエンタルがアクセントの自宅とサロン。ジュエリーデザイナー安部真理子さんのお家拝見!
執筆者:GLOW編集部
感度の高いジュエリーを生み出す、GLOW世代のデザイナーのインテリアを拝見! 美しいジュエリーも紹介。
【Adlin Hue/sharanpoiデザイナー 安部真理子さん】
[極力シンプルにした自宅]
自宅では仕事をしない、という安部さん。朝の光が気持ちいい大きな窓のあるリビングは天井が高いのがお気に入り。ジャン・プルーヴェなどの北欧家具でシンプルにまとめている。壁にはフランスの画家、オードリー・フォンドゥカヴのペインティングが。心を開放する着心地のいいホームウェアを愛用していて、今年の春には、ホームウェアブランド「スミエレ」をリリース。売上の一部をインドの子どもたちの教育施設に寄付する取り組みも行う。ベッドルームは白で統一し、インドで購入したヴィンテージのサイドテーブルなどの、オリエンタルな家具でメリハリを。 リビングの壁にはサルバドール・ダリの銅版画を飾って。
[オリエンタルな雰囲気のプライベートサロン]
南青山にある完全予約制のプライベートサロンは、オリエンタルな家具に囲まれ、ゆったりした時間が流れる空間。オンラインではなく対面で顧客に向き合いたいという考えからオープン。サロンでは、安部さんのジュエリーの組み合わせを参考にそのまま購入していく人も多いそう。ご自身の取り入れ方は耳と腕・指が中心。メリハリを出すためネックレスをつけることはあまりないとか。
[アドリンヒューとシャランポワのジュエリー]
アドリンヒューのアイテム
インドの工場内でリサイクルされたシルバー925からデッドストックのストーンや廃棄される運命だったアコヤパールなど多彩な素材を組み合わせたジュエリー。6万6000~7万1500円(アドリンヒュー)
シャランポワの新作
新作の水晶を使ったコレクション。右から:ピアス17万6000円、シグネチャーリング6万6000円、エタニティリング8万8000円、鳥モチーフリング16万5000円、フープピアス16万5000円、西陣織のビロードを使用したジュエリーケース3万3000円(すべてシャランポワ)
ガラス作家・辻野剛氏によるヴェネチアングラスのモビール。真鍮のパーツとかけ合わせたデザイン。16万5000円
2021年に立ち上げたシャランポワは、18金ベースのファインジュエリーで日本とインドの伝統工芸を取り入れたデザインが特徴。その後、2022年1月にアドリンヒューを立ち上げる。
「こだわったのは、新しい素材ではなく古い宝石から取り出した石をアップサイクルすること。シャランポワは上品で繊細な雰囲気。私自身、石が好きなのでシルバーベースで大ぶりの石を使ったアドリンヒューを立ち上げました。こちらでも新しい素材は使わず、デッドストックの原石や廃棄処分になってしまうパール、地金もインドの工場でリサイクルしたシルバーなどを使用しています」(安部さん)
アップサイクルとともに安部さんが手掛けているのが日本とインドの伝統工芸を世界に広めること。日本の伝統工芸に携わる職人支援を目的としたジュエリー及び伝統工芸関連のコンサルティングも手掛けていて、西陣織のジュエリーケースを扱う。
安部真理子さん
大学時代の南インドのボランティア経験を元に、途上国に利益を還元する循環を目指し、2021年、ファインジュエリーブランド・シャランポワを立ち上げる。その後、2022年、より多くの人にサステナブルなジュエリーを広めるため、新たなジュエリーブランド・アドリンヒューをローンチ。
撮影=柳原久子、津留崎徹花 取材・文=佐藤玲美 ※GLOW2023年10月号より
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