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【デザイナーの素敵な暮らし】ヴィンテージマンションにアートを取りいれて。petite robe noire阿部好世さんのお家拝見!

執筆者:GLOW編集部

感度の高いジュエリーを生み出す、GLOW世代のデザイナーのインテリアを拝見! 今回はプティ ローブ ノア―の阿部さん。メキシコのシルバー職人に技法を学んだという最新ジュエリーも紹介。


【petite robe noireデザイナー 阿部好世さん】

[常にアートに触れている暮らし]

リビングの一枚板を使用したテーブルは碑文谷にあるJIPENQUO(ジーペンクオ)で購入。「木のぬくもりが好きです」(阿部さん)。壁にはリチャード・オードリッチの作品。ソファカバーはビンドゥ。リビングの脇には作業空間が。向かって右の作品は、オランダのダーン・ファン・ゴールデン、赤が印象的な左の作品は、ブラジルのパウロ・モンテイロ。「ジュエリーを作る時も鏡の前で服とのバランスを確認する作業があるので、作業台の前には鏡を配置。また客観的に見るためボディも必需品」(阿部さん)。 リビングの隣にある本棚には、近代アートの写真集を中心に様ざまな分野の本が並ぶ。

上:L.A.在住の画家、ローラ・オーウェンスの作品。阿部さんと親交のある人物でもあり、2017年NYのホイットニー美術館での個展開催など世界中の注目を集めている。下:蚤の市で購入した真鍮のお皿は、リビングテーブルの上にセット。ジュエリーやパーツなど細々したものを収納している。

メキシコでの経験がジュエリーにも暮らしにも活きる

新たな技術を学ぶために今年の3月に渡ったメキシコで様ざまな学びがあったそう。「メキシコのシルバー職人に弟子入りして、伝統的なシルバーの技法を教わりました。メキシコは形成方法が特殊、シルバー調合も自家製。ほぼすべての工程が手作業で、新しい学びがたくさんありました。滞在は5週間。人間らしさが蘇った気分です。私は作業に入ると食事も取らない生活をしていたのですが、師匠は食事を大切にし、制作も大切にしている素敵な方でした。このリズムを日本に戻っても保ちたいなと思うようになり、少しずつ時間配分の仕方が変わってきています。こういった変化はジュエリー制作にもいい作用をもたらしてくれているのではないかと思います」(阿部さん)

メキシコに修業に行った際に購入したフラワーベースや食器など「自分の中でちょっとメキシコブームが到来。お菓子のパッケージも可愛いんですよ」(阿部さん)

[petite robe noireのジュエリー]

ジュエリーを作り始めてからもうすぐ20年を迎える阿部さん。「つける人にとって〝一日がんばろう〞と前向きになるものを届けたくて作っています。年齢を重ねるごとに身につけたいジュエリーも変わってくるので、常に新鮮な自分自身で、新しいことに挑戦する心持ちを大切にしています。変わらないものはジュエリーを通じてのお客様とのつながり。制作面で言えば、現代アートとその作品を作るアーティストからいつも刺激を受けています。ファッションもジュエリーも自分がつけたいものを選ぶのが前提。服はドリス・ヴァン・ノッテン。ネックレスならネックラインとのレイヤードのバランスとかは考えながら選んでいます」(阿部さん)
[上]右から,内側のパールネックレス1万9800円、外側の曲線のネックレス4万4000円、ピアス4万4000円、イヤリング2万8600円、立体モチーフのネックレス8万8000円、ハートチャームネックレス2万2000円、バロックパールネックレス3万8500円(すべてプティローブノアー) 

☑阿部好世さん

高校卒業後アメリカへ留学、NYでファッションを学ぶ。蚤の市で出合ったコスチュームジュエリーに魅せられ2005年からジュエリーの道へ。現在、伝統的な技法でシルバージュエリーをハンドメイドする職人デザイナー。


撮影=柳原久子 取材・文=佐藤玲美 ※GLOW2023年10月号より

この記事を書いた人

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