【舞台】香取慎吾主演『テラヤマキャバレー』擦ったマッチの煙の向こうに寺山修司は何を見つける？【ストーリーと新ビジュアル到着】

1983年5月3日(火)、寺山修司はまもなくその生涯を終えようとしていた。寺山の脳内では、彼を慕う劇団員がキャバレーに集まっている。寺山が戯曲『手紙』のリハーサルを劇団員と始めたところへ、死が彼のもとにやってきた。死ぬのはまだ早いと、リハーサルを続けようとする寺山。死は彼に日が昇るまでの時間と、過去や未来へと自由に飛べるマッチ3本を与える。その代わりに感動する芝居を見せてくれ、と。

寺山は戯曲を書き続けるが、行き詰まってしまう。そこで、死はマッチを擦るようにすすめた。1本目、飛んだのは過去。近松門左衛門による人形浄瑠璃「曽根崎心中」の稽古場だ。近松の創作を目の当たりにしたことで、寺山の記憶が掻き立てられる。2本目は近未来、2024年のバレンタインデーの歌舞伎町へ。ことばを失くした家出女や黒蝶服、エセ寺山らがたむろするこの界隈。乱闘が始まり、その騒ぎはキャバレーにまで伝播。よりけたたましく、激しく肉体がぶつかり合う。

寺山は知っている。今書いている戯曲が、死を感動させられそうもない、そして自身も満足できないことを。いまわの時まで残りわずか。寺山は書き続けた原稿を捨て、最後のリハーサルへと向かう。

寺山修司は2023年で没後40年を迎え、稀有な才能に再び注目が集まっている。もし寺山が今生きていたら、何を思い、何を表現したのか。虚実に満ちた寺山のパワフルな世界が、新進気鋭の作家池田亮さんの脚本、デヴィッド・ルヴォー氏の演出、香取慎吾さん主演で描かれます。共演に、成河さん、伊礼彼方さん、村川絵梨さん、平間壮一さん、凪七瑠海さん（宝塚歌劇団）など、様々な舞台で活躍する役者がそろう。舞台となるのは生と死が交錯するキャバレー。寺山の詞による多くの昭和の名曲を織り交ぜた、これまでにない驚きの音楽劇。

チケットの一般発売日は12月16日（土）
【東京公演】
日生劇場（千代田区有楽町1-1-1）
チケット料金：S席1万3500円、A席1万円

2月9日（金）　17:00
2月10日（土）  12:00、17:00
2月11日（日）　13:00
2月12日（月）　13:00※建国記念日の振り替え休日
2月13日（日）　休演
2月14日（水）　12:00、17:00
2月15日（木）　13:00
2月16日（金）　13:00
2月17日（土）　12:00、17:00
2月18日（日）　13:00
2月19日（月）　休演
2月20日（火）　13:00
2月21日（水）　12:00、17:00
2月22日（木）　13:00
2月23日（金）　12:00、17:00※天皇誕生日で休日
2月24日（土）　12:00、17:00
2月25日（日）　13:00
2月26日（月）　休演
2月27日（火）　13:00
2月28日（水）　12:00、17:00
2月29日（木）　12:00

【大阪公演】　
梅田芸術劇場メインホール（大阪府大阪市北区茶屋町19-1）
チケット料金：S席1万3500円、A席1万円、B席7000円

3月5日（火）　17:00
3月6日（水）　12:00、17:00
3月7日（木）　休演
3月8日（金）　13:00
3月9日（土）　12:00、17:00
3月10日（日）  12:00

『テラヤマ・キャバレー』サイト