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【サンローランのジャケット、アディダスのスタンスミスetc.】人気スタイリスト福田麻琴さんが『10年後も着たい服』!!

執筆者:GLOW編集部

スタイリスト・福田麻琴さん 10年後も着たい服 

多くのファッション誌で活躍し、コラボアイテムなども細かいところまで計算された物作りが人気のスタイリスト福田麻琴さん。最新刊『MY BASIC,MY ICONS 10年後も着たい服』(イーストプレス)から、福田さんが大事に付き合っている服を紹介します!


☑時計やジュエリーはベーシックなものが長い相棒に

カルティエの時計 スタイリスト福田麻琴さん 10年後も着たい服

10年後、それ以上相棒になってくれるのがジュエリーや時計。福田さんは時計やジュエリーにはエピソードや思い出があり、生きてきた証だと言います。「思い出の品を身につけることで、その時の風景や人や匂いを思い出して、よし、また頑張ろう!そんな風に思えたら、きっと一生付き合っていけるものになるでしょう。そしてそんなものはトレンドのアイテムではなくて、何歳になったって古くならない、ベーシックなものなんじゃないかな」(『MYBASIC,MYICON 10年後も着たい服』(イーストプレス)より。

書籍ではティファニーやフォーエバーマークなどのジュエリーを紹介しつつ、時計はカルティエのタンクルイカルティエやタンクフランセーズ、ミニパンテールなどをあげています。楕円形のミニヴェニュワールはシャルロット・ゲンズブールが付けているのに憧れてヴィンテージを購入したそう。「ノーアクセでヴェニュワールだけなのに素敵すぎる。知人もシャルロットを見て購入しました(笑)。シャルロットが監督した映画『ジェーンとシャルロット』も良かったです」(福田さん)

【自分らしさを引き出す黒ワンピース】

アルディノアールの黒ドレス 10年後も着たい服 福田麻琴さん

黒の服や黒に合う服を作っているブランド“アルディー ノアール”のシンプルな黒のマキシワンピースを大切にしている福田さん。卒園式が大雨予報で、着物を着られないので急いで見つけたものだとか。

「何も装飾のない長袖の真っ黒なワンピース。付いているのは共布の細いベルトだけ。迎えた卒園式、私は一粒パールのピアスと同じく真っ黒のショートブーツでどこまでもミニマルに潔くきめたつもりでした。まぁ、思い返すともっとボリュームのネックレスやピアス、大きなコサージュをしたってよかったかなぁなんて。キラキラのママ達の中に魔女がひとり、そんな写真に苦笑い。それからこのワンピースはアニバーサリーワンピースとなりました。七五三の写真もこのワンピースで撮ったし、10歳のハーフ成人式もこのワンピース。子供はどんどん大きくなっていくので同じ服は着られないけど、私はずっとこのワンピース。それがより成長を感じられるのです。子供の成長も、私の成長も。次はいつこのワンピースを着ることになるでしょう。」(『MYBASIC,MYICON 10年後も着たい服』(イーストプレス)より)

HARDY NOIRの黒ドレス スタイリスト福田麻琴さん

服には思い出が宿るという福田さん。この黒ワンピースを着て子どもと写真を撮った時、5歳の頃は引っ付いてきたけど、10歳はそんなにくっついてこなくて、そんな子供の成長も感じているそうです。そして、10年着たい服ならではのポイントがいつまで着られるか。このアルディーノアールのワンピースも腕や肩が細く、福田さんご自身の体型維持のモチベーションにもなっています。

【年齢・性別・時代を超えて皆にしっくりくる、スニーカー】

10年後も着たい服 アディダス スタンスミス スニーカー

ハイブランドのアイテムも、いわゆるプチプラも取り入れる福田さん。
値段ではなく、長く身につけて元を取ったなと思ったらそれがコスパのよさ。アディダスの名品スニーカー“スタンスミス”もそのひとつです。30代のフランス留学の際にはパリジェンヌやパリジャンがみんなスタンスミスを履いていて、売り切れになっていたとか。

「そもそもこの靴の何がすごいかって、1971年にテニスシューズとして誕生してからずっと変わらないこと。アディダスがトレードマークの3本ラインを封印し、白レザーの無地にしたことでより洗練されて、スポーツのシーンだけではくタウンで人気となったそうです。

こんなにシンプルでミニマルなスニーカーは確かに探しても他にない。唯一無二でしょう。
そしてコーディネートに困ったことが一度もない。どんなボトムにも合うし、どんなスタイルにも合うし、どの時代にも合うんです。初めてスタンスミスを履いた時から今日まで、古いと思ったことは一度もないし、スタイリングが難しいと思ったことも一度もない。むしろ迷った時こそスタンスミス」(『MYBASIC,MYICON 10年後も着たい服』(イーストプレス)より)と福田さんも絶賛。

【一生もののジャケットの見つけ方】

福田さんはアウターに投資を惜しまない。コートやジャケットなど素材や仕立てにごまかしがきかず、着ると自信を持たせてくれるアイテムだからだそう。パリマダムやパリジェンヌのそれぞれの黒ジャケットスタイルを見て、マイジャケットを持ちたいと思っていた福田さんのジャケットの探し方は?

「大切なのは素材、色、デザインがちゃんと大人であること。そして自分の好きなマニッシュなテイストを考えると、最初は絶対テーラードジャケット、しかも黒! と、勝手にイメージしていました。色々なお店に行ってはジャケットを試着したし、美術館や博物館でジャケットの歴史についても勉強したし、一生着れるアイテムって一体どんなものなんだろうと何度も何度も考えました。たぶん一生着られる服なんてほとんどないと思いますが、体型とメンテナンス次第では、黒のテーラードジャケットには可能性があると思います」『MYBASIC,MYICON 10年後も着たい服』(イーストプレス)より)

エディ・スリマン サンローランのジャケット 10年後も着たい服

福田さんのマイジャケットは10数年前に購入したサンローラン。毎年のように買い替えるものではないし、体型に合うこと、過度なトレンドが入っていないことなど見極めながら購入。いまだに現役でどこのですか?と聞かれるそう。そして、この後出会うセリーヌのネイビーのジャケットもエディ・スリマン。素敵なご縁も書籍で紹介されています。
「黒はマスキュリン、ネイビーはトラッドな要素が入ってそれもいい。このエディ・スリマンの黒ジャケットはちょっと肩がいかつくい感じ。購入する時はう~ってなるけど、長く着られると思えば。ジャケットだけじゃなくアウターは投資するもの。質感やデザインが如実にいいものってわかるから。中がスエットのトップスとパンツでも様になる。カジュアルな人ほどきれいなウールのコートとか持っていると上品に着こなせます」

書籍では、他にもデニムやパンツ、シャツ、シューズやバッグなど福田さんがこれからも長く着続けたい服を紹介しています!

『MY BASIC,MY ICONS 10年後も着たい服』

10年後も着たい服 福田麻琴 イーストプレス

スタイリング、バイイング、コラボ、執筆など多方面で活躍する人気スタイリストの福田麻琴さんが「10年後も着たい服」をテーマに自身が愛用する名品や宝物をピックアップ。スタイリスト20周年を迎え様々なものを見て身につけ紹介してきた経験、フランス留学の知見からのお買い物法、コーデ術など、すぐに取り入れたい。

イーストプレス

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福田麻琴さんのInstagram

この記事を書いた人

「45才、輝きはいつだって自分の内側にある」をテーマに、40代のヒントになる情報をお届けします! 雑誌は毎月28日発売!

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