【更年期の不調ケア】女性に多い「痔」は便通改善や薬で治る軽症がほとんど! 食事習慣を改善しよう
執筆者:GLOW編集部
婦人科系の不調を解決! 今回は女性に多い「痔」のお悩み。便秘や、出産後の女性は痔になりやすい。ベテラン専門医で相談しやすい、マリーゴールドクリニックの山口トキコ先生に痔について、予防法を聞きました。
☑痔の患者の半数はいぼ痔
痔のおもな自覚症状は痛み・出血(鮮血)・腫れ(肛門からの脱出)です。
痔を大きく分類すると切れ痔(裂肛・れっこう) 、いぼ痔(痔核・じかく)、痔瘻(じろう)の3タイプ。 切れ痔は硬い便や、勢いよく出る下痢などで肛門の皮膚が切れて起きます。 排便後に痛みが続くことが多く、軟膏や座薬で治療します。
痔の患者さんの半数がいぼ痔で、肛門の内側にできるもの(内痔核)外側にできるもの(外痔核)があります。 排便後にいぼ状のものが出てくるのが内痔核です。排便時に出血はあっても出てこない、脱出して自然に戻る、指で押し込むと戻る、指で押し込んでも戻らないというグレードに分けられます。出血は患部に塗る薬や、便通を整えることでよくなりますが、指で押し戻す必要がある、押しても戻らない場合は手術になります。日帰り手術が可能ですが、術後1週間ほど痛むことがあるので、リモートワークの間に手術する人も増えています。
肛門周囲にできる血豆のようなものは血栓性外痔核といい、こすれて破れると出血することも。激痛を訴える人が多いですが、お尻の風邪のようなもので突然できて放っておくと治ることもあります。
いぼ痔の原因は便秘、下痢の他、重たいものを持つ、スポーツ観戦で冷たい椅子に座る、デスクワークで長時間座りっぱなしなどで肛門に負担がかかることです。
痔瘻は男性に多い痔で細菌感染して化膿するものですが、女性の患者さんは痔になった人の5%ほどです。 痔瘻の治療には手術が必要で薬では治りません。
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