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【更年期の不調ケア】女性に多い「痔」は便通改善や薬で治る軽症がほとんど! 食事習慣を改善しよう

執筆者:GLOW編集部

☑女性の痔は薬と便秘解消で治ることがほとんど

痔の予防法 腸内環境を整える 食事の改善 血行UP

手術が必要になるのはクリニックにいらっしゃる患者さんの1割もいません。お尻のトラブルをひとりで抱えて、ネットで調べていくうちに不安になってやっぱり診てもらおうと勇気を出していらっしゃるけれども、診察してみると放っておいてもよいものや薬や便通改善によって治る軽症ということが多いのです。

痔は良性の疾患で、がん化するとか、 脱出したいぼ痔が化膿するとかいうことはありません。痛くて辛い、いぼ痔が下着にこすれる、長時間座っていられないなどお困りのことがあるなら一度診察を受けてはいかがでしょうか。 どうしてもお尻を見せたくないなら、薬剤師さんに相談して市販薬を試してもいいと思います。病院では軟膏や座薬の他に痔の炎症をおさえる飲み薬、便秘薬、痛み止めなどを処方することもあります。

予防法としては肛門に負担をかけないことが第一!  2~3日に1回、スルッと出るやわらかい便を目指してください。強くいきまず、トイレタイムを3分以内にするといいですよ。長く便座に座っていると肛門に負担がかかります。

また、スムーズな排便のためには水分を十分に摂り、食物繊維や発酵食品など腸内環境を整える食事を習慣にするのも大切。これまで便秘を放置してきた人は、自分に合う便秘薬を探してみるのもいいでしょう。お尻に悪いのは大量のアルコールや激辛料理。肛門を刺激したり、血流を悪くすることがあるので控えめに。

いぼ痔は血流が滞ると悪化しやすいので、長時間座りっぱなしでいるのを避ける、夏でもシャワーで済まさずお風呂に浸かってお尻を温めるのも効果的です。

【教えてくれたのは】

40代 痔の悩み マリーゴールドクリニック

マリーゴールドクリニック
院長 山口トキコ先生

2000年にクリニックを開業した、女性の大腸肛門病専門医の先駆け。日本大腸肛門病学会指導医、日本臨床肛門病学会技能士指導医。

マリーゴールドクリニック

取材・文=黒川ともこ ※GLOW2021年9月号より

この記事を書いた人

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