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夏休みの冒険と友情に涙、8/19公開 映画『サバカン SABAKAN』【伊藤さとりのシネマでぷる肌!!】

執筆者:伊藤さとり

サバカン Netflix

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。毎週水曜日更新なので、水曜日や週末の予定に加えてみてください!


いつかの夏を思い出しながら、
映像にも音にも浸れます

ウブな少女だった頃、一体何をしていたのだろう?たのきんトリオや聖子ちゃん、明菜ちゃんの振り付けと歌を一生懸命覚えていた懐かしの80s。そんなあの頃に草彅剛と一緒にタイムスリップしちゃうような映画、それが『サバカン SABAKAN』なのです。しかも草彅剛が主演ではない!? けれど心地良いナレーションで私達を過去へと誘ってくれます。

舞台は1986年の長崎。小学5年生の久田は、喧嘩するほど仲が良い親を持つ、キン消し(キン肉マン消しゴム)と斉藤由貴が大好きな男の子。ある時、イジメられっ子の竹本に“イルカを見に行こう”と誘われ、小さな冒険に出ることに…。お父ちゃんは竹原ピストル、お母ちゃんは尾野真千子、その子どもが成長すると草彅剛になるという設定なのですが、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(マサノリ役)にも出演していた番家一路くんが少年時代を演じていて、もう一人の少年、竹本には演技初体験の原田琥之佑くんというフレッシュな組み合わせ。

実は、この映画の原型は、草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎の三人が「新しい地図」を始めた2017年に草彅剛向けに作られたラジオドラマ。しかも本人が6時間かけて感動のあまり涙を流しながら一人で収録したものがなんとお蔵入りに!?  その小説を書いた金沢知樹監督にとっても長編映画監督デビューとなったこの作品。ORANGE RANGEの「キズナ」をANCHORが編曲し、りりあ。が歌う主題歌も切なさと懐かしさに拍車をかけ、間違いなく透明感ある“ぷる肌”になれる良作でした!

『サバカン SABAKAN』

【あらすじ】1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に遭う。この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう……。

2022年/日本/96分
監督:金沢知樹 脚本:金沢知樹、萩森淳 出演:番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、草彅剛、 岩松了 ほか
配給:キノフィルムズ

©2022「 SABAKAN 」 Film Partners

『サバカン SABAKAN』公式サイト

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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