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【何となく不調、が治るかも】食いしばり・歯ぎしり、不調の原因は「自律神経の乱れ」から!【自律神経の名医と歯科医師が断言!】

執筆者:夏目 円

ここ最近、どうもイライラするし、眠れない、頭痛にも悩まされる……。仕事や子育てなどで多忙を極める40代はストレス過多になり自律神経も乱れがちですが、じつはその不調、食いしばりや歯ぎしりが原因かも!? 自律神経の名医、小林弘幸先生と歯科医師の毛利啓銘先生のお二人の著書「『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』(宝島社)より、自律神経を整えて歯と心身の健康を守るノウハウをご紹介します!


【自律神経って、どんな働きをするの?】

“自律神経を整えよう”とか“自律神経の乱れは心の乱れ”などよく言いますが、そもそも自律神経とはいったい何でしょうか?

自律神経の名医・小林弘幸先生いわく、「自分の意志とは関係なく働き、人間の生命活動に欠かせない呼吸や血管、内蔵の働きをコントロールしている神経を“自律神経”といいます。私たちが眠っている間にも活動を続けています。自律神経とはすなわち、“私たち人間の生命活動の根幹=ライフラインを支えているもの”だと言えるのです」とのこと(『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』第1章より)。

つまり、自律神経を整えることは生きるために必要なこと。自律神経が整うと快眠・快便になり、肩こりや冷え性も改善。また、全身の細胞がすみずみまで質のよい血液が行き渡るようになると、肝臓の機能が上がり、瞳は輝き、肌や髪、爪もみずみずしい美しさを取り戻し、アンチエイジング効果も高まるそうです。

[心身の状態で、今の自律神経を判断しよう]

自律神経は目に見えるものではなく、無意識に働いています。自分ではなかなかわかりにくいものですが、自分の心身の状態から判断することができます。

自律神経の乱れ、チェックリスト

 上記のうち、あてはまるものがあれば自律神経が乱れている可能性があります。子育てや仕事など社会的な責任を抱えやすい40代。悩みやストレスを感じたりするようなことが重なることで、自律神経は乱れます。自律神経のバランスが崩れることで、更年期障害や生活習慣病を招いたり、うつなどメンタルの不調へとつながってしまうことがあるので注意。

[日々の行動を見直して、自律神経を整えよう]

日常生活におけるさまざまな行動を見直すことで、自律神経を整えることができます。思い当たることがあれば、今すぐに見直すべき!

①怒りをコントロールする
怒りは自律神経のバランスをすぐに崩してしまう厄介な感情。怒りの大きさや程度にかかわらず、少しでも怒りを感じた瞬間に自律神経は乱れる。
②人間関係を整理する
SNSを含め、人間関係をできるだけすっきり整理する。自分にとってプラスにならない関係なら、なるべく角が立たないように少しずつフェイドアウトしていく。
③やることを書きだし、“見える化”する
長期(1年~半年)、中期(1カ月)、短期(1週間)とカテゴリを分別して、その締め切り(日付)を書き入れる。また、ストレスなどの問題を整理してランク付けするのもおすすめ。ストレス度合いよって、小、中、大、特大とランクをつけて書き出す。
④気持ちよく1日をスタートさせる、毎朝のルーティンをつくる
朝コップ1杯の常温の水を飲む、カーテンを開けて朝日を浴びる、体重計に乗って自分の体重を把握する、軽い運動をするなど、自律神経を整えるのによい朝のルーティンを習慣化させる。
⑤食事のバランスを考える
食事の理想の配分は、朝4:昼2:夕4。それがきつかったら、朝4:昼3:夕3。もしくは、朝3:昼3:夜4。とくに朝食が重要で、昼食は自律神経の急激な変化を避けるためにできるだけゆっくり食べる。
⑥腸活で腸内環境を改善する
善玉菌が優勢になるよう、発酵食品を積極的にとり、悪玉菌を抑制する。

☑自律神経は、日常で気をつけられる

自律神経について 小林弘幸先生

【食いしばりや歯ぎしりが自律神経に悪影響を及ぼす】

自律神経と密接に関わる「歯」や口内環境の大切さについては、歯科医師の毛利啓銘先生が教えてくれます。自律神経が正しく働かないと口の中が乾き、口臭や歯周病、虫歯の進行、咀嚼時の筋肉や顎関節の痛み、頭痛などにもつながります。歯痛、舌痛症、かみ合わせのずれなども自律神経失調症に至るケースが。

自律神経を整えるために重要なのは、「正しい食事」と「適切にかむこと」。そのためには、歯やかみ合わせが大事。食いしばりや歯ぎしりはこの点でも治しておきたい。糖分を控えて一生懸命歯を磨いていても、食いしばりや歯ぎしりなどで歯や歯根に強い力がかかると歯根膜に炎症が起こり、歯がぐらついてしまいます。ちなみに、「歯ぎしり」は歯を左右にこすり合わせること、「食いしばり」は上下の歯を当て続けること。
「ふだんから口の力を抜くことは、歯ぎしり、食いしばりを予防するだけでなく、自律神経を安定させるための秘訣にもなるということです」(『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』第5章より)

自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する

☑食いしばりや歯ぎしりをしているか、セルフチェック

就寝時に食いしばりや歯ぎしりをしているかどうかはなかなかわかりません。気になる人はセルフチェック! YESが多いほど、食いしばり、歯ぎしりの傾向が高いと言えます。

自律神経を整えることができれば、心身だけでなく歯の健康、ひいては長く健康に生きることができます。書籍では、食いしばりや歯ぎしりを引き起こさないための具体的な原因や対処法が詳しく載っています。不眠、イライラ、不安感など自律神経の乱れからくる現代人のさまざまな不調の原因を解決しましょう!


【著者紹介】

 小林弘幸先生
1960年生まれ。順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上の指導にかかわる。主な著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)、『自律神経を整えるぬり絵』『聞くだけで自律神経が整うCDブック』『医者が考案した「長生きみそ汁」』(以上、アスコム)、『自律神経にいいこと超大全』(宝島社)など、ベストセラー多数。

毛利啓銘先生
1971年生まれ。歯科医師。モウリデンタルクリニック院長。歯科治療の矛盾や誤った常識を明確に説明し、基礎医学に基づいた論理的な治療を提供している。形骸的な治療ではなく、予知性が高く、治療後の予防管理を重視した治療を行っている。歯の根本的な問題を解決するため、約15年前から患者の食事や生活習慣の改善指導も行う。

『自律神経を整えれば、「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』

書籍『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』

自覚はなくても実は多くの人に見られる「食いしばり・歯ぎしり」。歯に大ダメージを与えているのはもちろんのこと、疲れやだるさ、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、冷え性など、さまざまな体の不調の原因になっていると考えられます。自律神経が乱れているから「食いしばり・歯ぎしり」が起き、「食いしばり・歯ぎしり」がさらに自律神経を乱す悪循環。今日から簡単にできる「食いしばり・歯ぎしり」の治し方を、自律神経の名医・小林弘幸先生と、歯科医師の毛利啓銘先生が教えてくれます。
1650円(宝島社)

amazon

テキスト=夏目円 ※本記事の内容は書籍『自律神経を整えれば「食いしばり・歯ぎしり」は解決する』を引用、参考にしています

この記事を書いた人

美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。

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