【古田新太×中村倫也】「古田さんの言葉に10年ほど支えられていました」 劇団☆新感線『バサラオ』インタビュー
執筆者:GLOW編集部
ーー中村さんは、主人公ヒュウガの参謀としてバディを組み天下取りを目論むも、なにやら一筋縄ではいかない謎の男カイリを演じます。古田さんは、沖の島に流刑となった帝で、ヒュウガ・カイリと対峙することとなるゴノミカドを演じますが、それぞれの役のイメージはいかがですか?
中村 舞台で、主演じゃなく出演するのは久しぶりなんです。なので、主演の横にいる人間としてどういう関わり方ができるのかなと楽しみにしていたのですが、本読みをしたら主演よりも出番が多かったので、話が違うな、と(笑)。やることも結構多い役だったので、これは気を引き締めて挑まなきゃいけないなと思いました。カイリの役割を考えると、リアクションとか人のことを説明するセリフとかで、どれだけその人のキャラクターとか深みというか、ニュアンスを足せるかが大事になってきます。それによってちょっとクスッとできたり、ハラハラしたり、キョトンとしたり。カイリはそういった役割が多く、後半に向けて力を貯めなきゃいけないな、と思っています。
古田 ゴノミカドは、インチキ臭い関西弁をしゃべるという、最もオイラが苦手なお芝居をすることになりそうです。実は関西弁は、あまりうまくない(笑)。あと、「ミカド」だからカリスマ性はあるんだろうけど、この劇団のことだから頭が悪くて抜けたところがある。他のキャラクターもみんなそんな感じの奴ばっかりで。でも、その中でも、倫也が演じるカイリは目端が利く方だと思う。ちょっとマシというか。
中村 ああ、その表現わかりやすいですね。カイリは、確かにちょっと違うんですよね。
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