【古田新太×中村倫也】「古田さんの言葉に10年ほど支えられていました」 劇団☆新感線『バサラオ』インタビュー
執筆者:GLOW編集部
いのうえひでのりさんの演出について
ーーお二人にとって、劇団☆新感線主宰・演出のいのうえひでのりさんは、どんな演出家ですか?
古田 いのうえさんのこと、漫画家に例えると赤塚不二夫だと思ってるんです。なんでもかんでも、自分が面白がれるキャラクターを作っていくっていうか。そこは足を輪っかにして走ってくれ、一瞬、空中で止まってくれる?という感じで言ってくる(笑)。そんな奴は現実にいないんだけど、実際に少年漫画をやりたいんだろうな。
中村 ほんとに出来たら、気持ち悪いですもんね(笑)。新感線がすごくありがたいというか、楽だなって思うところは、動きを考えてくれるところですね。それを役者がやらなくていいっていうのは、めちゃくちゃ楽です。どのポジションに行けばいいのか、先にいのうえさんがやって見せてくれるから。それによって、ここを見せたいんだな、こう立てたいんだな、このぐらい残したいんだな、じゃあこういう言い方をして、体を運べばいいかなって、見えてくるので、めちゃくちゃ楽です。でも、楽の後にすごく大変なんですけどね(笑)。
古田 確かに(笑)。舞台の上で体現する俳優は、ただただ大変だよな(笑)
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