【対談】池松壮亮と伊藤さとりが「映画」を熱く語る! 『ぼくのお日さま』9/13(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
映画パーソナリティ・映画評論家の伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は9/13(金)全国公開の『ぼくのお日さま』から池松壮亮さんが登場し、伊藤さとりさんがインタビュー。大の映画好きのおふたりのトークとなりました!
第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品
『ぼくのお日さま』
奥山大史(ひろし)監督の2作目の長編。ハンバートハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」から着想し、田舎町の雪が降り始めてから雪がとけるまでのできごとを描く。吃音のある少年・タクヤを越山敬達さん、フィギュアスケートに打ち込む少女・さくらを中西希亜良さん、さくらのコーチ・荒川を池松壮亮さんが演じる。第77回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で正式出品され、ワールドプレミアでは8分間のスタンディングオベーションで称賛を受けた。
池松壮亮×伊藤さとりTALK
奥山監督、『ぼくのお日さま』について
伊藤 池松さんが思う、奥山監督の魅力を3つ挙げるとしたらなんですか?
池松 ひとつめは、映像センスですね。カメラも自分で回していて、世界を切り取る能力、その感性にはずば抜けたものを感じます。二つ目はいわゆる作家性。美しいもの、聖なるものを捉える力が強いですが、同時に人の痛みや苦しみに寄り添う力があると思います。三つ目は、人柄です。穏やかで、謙虚で、決断力があり、妥協がなく丁寧です。
伊藤 そう、この作品は吃音の子が主人公で同性愛も描かれているけれど、あえてそこの説明をしていないのが、いいなと思って。自然に物語の中に組み込まれているんですよね。
池松 決して特別なこととして描いていませんよね。映画は現実を反映するものですが、まるで現実世界を映画によってカバーするような感性に、とても共感できました。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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