【対談】池松壮亮と伊藤さとりが「映画」を熱く語る! 『ぼくのお日さま』9/13(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
独立し、より可能性が広がっていく
伊藤 わかります(笑)。池松くん自身、今さらに自由になったじゃないですか。自分で作品選びもするし、自分が仕事をしたい人と作品創りが出来る状況ですよね。
池松 事務所時代もずっとそうやってやらせてもらってきたんですけど、独立したことで、直接的に気持ちを伝えたり、人や組織を介さないことで、仕事やものづくりにダイレクトに反映できるようになったと思います。その分大変さは増えましたが、より良いものづくりという何よりの自分の目的を考えると、今のやり方が自分に合っていることも感じています。より個で動けるようになった、あるいは動かなければいけなくなったことが大きいかなと思います。
伊藤 私はそれによって海外の人とのボーダーが外れたんじゃないかなとも勝手に思ったんですよね。きっといろんな国の人と仕事をできる選択肢が広がりましたよね。
池松 それはずっと思ってます。これまでも映画は英語よりも世界共通言語だと信じてきたので。全然違う時代の、知らない国の映画を見て、感動したり、共感できたり。映画という言語があると思っているので、海外の作品に携わることはとても好きです。元々最初に経験した映画の現場がアメリカ映画(『ラストサムライ』)だったので、その時感じた感覚は今も残っていますし、ボーダーを軽々と超えていけるようになりたいとは思っています。
伊藤 今後、一緒に作品を創ってみたい方はいるんですか?
池松 いっぱいいますよ(笑)。きりがないくらいです。
伊藤 そうですよね(笑)。今だからこそ!という方はいますか?
池松 今? うわー(笑)、最近あまり想像してなかったかもしれないです。そうだな、今回カンヌで会った中で言うと、グレタ・ガーウィグはものすごく好きです。
伊藤 私も好きです!
池松 あなたがどれだけ映画で世界に貢献しているか、と思っています。
伊藤 わかる! 『バービー』で泣きました。
池松 長年の感謝の気持ちを、念で伝えました。
伊藤 直接伝えなかったの?
池松 コンペの審査委員長で遠いところにいましたから(笑)。
伊藤 委員長ですもんね(笑)。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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