【対談】池松壮亮と伊藤さとりが「映画」を熱く語る! 『ぼくのお日さま』9/13(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
池松さんとさとりさんはずっと映画漬け
伊藤 そうだ、池松くん、今度テレビドラマもやるじゃないですか。驚きました。※7月スタートの月9ドラマ『海のはじまり』に出演中。フジテレビ系の連続ドラマには初出演
池松 僕も驚きました(笑)。
伊藤 それってやっぱり池松くんの感情の中に何か変化があったわけですよね。
池松 変化とタイミングだと思います。もともと自分と関係ないものとしていたつもりはなくて。ただやっぱり1年間に何本か映画と向き合うことをしていると、他のことにさける時間がなかったんですよね。今はだいぶ和らぎましたが、20代のときとか、映画のことが知りたすぎて、人と会う時間がもったいないと思ってました(笑)。映画のこと考えていたいし、映画を観ていたいし。
伊藤 完全に映画オタクですね。
池松 そうですね。そういう10年を過ごしてきて、今後も俳優を続けていく上で、この国でやるんだったら尚更、ドラマを無視できないとは前々から考えていて。独立して、たまたまご縁を頂いて。自分の次の活動のことを考え始めたというのもあります。それからこの多様な時代に、映画とドラマの境目はどんどんなくなってますよね。それ自体はそうあるべきとは思いませんが、一方でこの変化の時に新しいものが生まれたり、あるべき姿に変化するための気付きを得たりすることがあると思います。いま、映画やドラマそれぞれのメディアがボーダーを超えて多様な可能性を探ることは重要なことだと思っています。
伊藤 私も映画が好きで伝えたいと思うと、映画を見るだけでも時間が足りない、映画だけで時間を過ごしてきました。
池松 去年、『PERFECT DAYS』が革新的でしたよね。日本映画が内側から壊せないことをやってくれたと思います。外から刺激することってとても重要で、普段映画をやっていない人たちが作り手側に入っていくとか、奥山さんのようにCMから続けてきたチームと映画チームを半々のスタッフで撮影するとか。そういうことで壊していけることがあると思っています。
伊藤 そうですよね。だって、是枝さんがNetflixで『舞妓さんちのまかないさん』をやってますもんね。
池松 刺激し合って、より良い形を目指していかなければいけないと思います。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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