【私たちの更年期】麻生久美子×山本未奈子「外出するのが億劫になったり、昔とは違ってきています」【対談Vol.1】
執筆者:夏目 円
更年期の不調をそれほど感じていない女優の麻生久美子さんが、これからのために、更年期と今向き合っている、美容家・起業家の山本未奈子さんにインタビュー。1回目は42才で不調を感じ始めた山本さんの具体的な症状を伺いました。
【更年期は症状も時期も人それぞれ】
☑山本さんの更年期
42歳で不調を感じ、その後半年休職
ウェルネスブランド「シンプリス」や吸水ショーツ「ベア」などフェムテックアイテムのブランドを手がけている山本さんの更年期は42歳から。最初は生理不順以外の不調はなかったそう。
TALK「生理不順が最初に感じた不調だった」(山本さん)
麻生 更年期の症状は、始まり方、進み方も人それぞれと聞きます。いつ始まるのかがよくわからなくて、みんな、漠然と不安に思っているのではないでしょうか?
山本 女性の更年期は、閉経をはさんで前後それぞれ5年、合計約10年間。日本女性は50才くらいが閉経の平均なので45〜55才が更年期と一般的にいわれています。でも、私の場合、42才で「更年期!」と婦人科で言われました。私のように45〜55才の一般的な更年期ゾーンに入っていなくても始まることもあるんです。
麻生 年齢で線を引けないなら、更年期がいつ来るかわからないし、他人事ではないですね。どんな症状だったのですか?
山本 今まで乱れることがなかった生理周期が乱れ始めて、生理が来ないこともあったので婦人科を受診しました。そうしたら先生から「更年期が始まっています」と言われて。42才で更年期が始まることは特別なことではないそうで、42才で閉経する人もいると聞きました。私はその時は生理不順以外の不調はなかったんです。
麻生 生理が乱れるだけで、ほかの症状が出る人と出ない人もいるのですか?
山本 そうなんです。「更年期」は年代を表す言葉なので、生活に支障をきたすほどの症状があると「更年期障害」。生活に支障をきたしたりせず、更年期症状でつらくなければ治療の必要もないそうです。
麻生 その後、山本さんはつらい症状が出てきたんですよね?
山本 はい。44才でホットフラッシュ(ほてり、発汗)が起きました。気温や季節に関係なくて、冬でも買い物をしていたりすると、突然暑くなって汗が止まらなくて、着ているものを脱ぎたくなるほど。その頃、外に出るのが面倒になって、だるくて、疲れやすさも感じてつらかったです。
麻生 それは私も少しわかるかも……。外に出るのが億劫だったり、子どもがちらかした部屋の中を片付けようという気力が湧かないことがあります。ちょっとしたことで、昔とは違ってきたかもと感じることはありますね。
この記事を書いた人
美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。