【歯科医師に聞く】歯のトラブルは40代で爆発! 歯ぎしり│食いしばりに注意!
執筆者:GLOW編集部
自覚はなくても実は多くの人に見られる「食いしばり・歯ぎしり」。歯に大ダメージを与えているのはもちろんのこと、疲れやだるさ、頭痛、不眠、イライラ、肩こり、冷え性など、様ざまな体の不調の原因になっていると考えられます。40代に多い「食いしばり・歯ぎしり」について、モウリデンタルクリニックの毛利啓銘先生に話を聞きました。
40代のオーラルケア
【あなたの不調、食いしばり・歯ぎしりが原因かも】
頭痛や肩こりなどの不調、更年期や疲れではなく、食いしばり・歯ぎしりのせいかも。ブラキシズム(Bruxism)とは、睡眠時や覚醒時を問わず、歯を動的、もしくは静的にすり合わせたり、かみしめたりすることで、様ざまな動作を含んだ広義の「歯ぎしり」を指し、咬合神経症とも呼ばれます。「歯ぎしり」の頻度、強さ、持続時間によって発現する問題は多岐にわたり、虫歯、歯周病のほかに、頭痛、腰痛、耳鳴り、難聴、めまい、味覚障害などが挙げられます。頻度についてですが、私の臨床経験からいえば、診察する患者さんの7割以上が、ブラキシズムの痕跡を認める印象があります。深刻な問題を抱えている患者さん約96人を対象にブラキシズムの痕跡の有無を数えたところ、8割以上の患者さんが該当しました。特に歯のトラブルは40代以降に爆発する傾向があるため、必然的に「食いしばり・歯ぎしり」も40代が多いといえるでしょう。そして「食いしばり・歯ぎしり」は自律神経と深くかかわっているため、不定愁訴を引き起こすのです。
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