自律神経と「食いしばり・歯ぎしり」の関係!【順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生に聞く!】
執筆者:GLOW編集部
【自律神経が乱れる理由】
1[砂糖の取りすぎによって就寝時の歯ぎしり➡不眠へ]
砂糖の取りすぎは交感神経を優位にします。その結果眠りが浅くなり、「食いしばり・歯ぎしり」を引き起こしやすくなります。「食いしばり・歯ぎしり」を起こすことにより、さらに深い眠りが得られにくくなり、自律神経が乱れてしまいます。
2[食いしばることにより交感神経が活発に]
読書やスマホ、勉強など緊張を強いる作業や何かに夢中になっている時、長時間上下の歯を接触させる「食いしばり」が起こりやすくなります。口に力が入ることで交感神経が活発になり、自律神経が乱れる結果に。
3[ストレスによる食いしばりで自律神経の乱れを誘発]
人はストレスを感じるととっさに歯を食いしばります。もちろん軽度なら問題はないのですが、過度のストレスや不規則な生活によって「食いしばり・歯ぎしり」を起こし続けることにより、交感神経から副交感神経へスムーズに入れ替われないと、動悸や消化不良の原因になることも。
4[かみ合わせが悪いと自律神経失調症になる!?]
歯への度重なる治療により、本来の自然なかみ合わせからかけ離れてしまった結果、「食いしばり・歯ぎしり」を引き起こすこともあります。それにより不定愁訴を引き起こし、結果、自律神経失調症だったなんてことも。
「食いしばり・歯ぎしりを治せば自律神経が整う!」
ストレスや不規則な生活、偏った食生活は、口に力の入った状態を引き起こし、日中、または睡眠時の「食いしばり・歯ぎしり」のトリガーとなります。そうなると筋肉の緊張や興奮を高める交感神経が活発になり、結果、自律神経の乱れを引き起こすことに。ふだんの食事や生活を見直し、口の力を抜くことは、「歯ぎしり・食いしばり」を予防するだけでなく、自律神経を安定させるための秘訣です。
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