【宮藤官九郎×MILK大川ひとみ対談】新作コント「ウーマンリブ Vol.16」では、作・演出・出演も!
執筆者:GLOW編集部
【TALK】若い頃は脚本、役者、小道具作り、なんでもやっていた
大川ひとみ(以下、ひとみ) 前から思っていたんだけど、〝宮藤官九郎〞っていう名前が素敵ですね。
宮藤官九郎(以下、宮藤) 劇団主宰の松尾スズキさんが劇団員に変な名前をつけるんですよ。僕は本当は俊一郎っていう名前なんですけど、ある日チラシにこの名前が書いてあって、ちゃんと理由を聞いたことないんですけど、後に歌舞伎に関わることになるのは、この名前のおかげも少しはあるかも知れないです。
ひとみ 時どき役者としても出ているよね。出るのも好き?
宮藤 好きですね。特に舞台は「今日は2時間人を笑わせていい日だ」と思うだけで気分がいいです。若い頃は役者も脚本も、というか何でもやっていました。ラジカセで音楽をかけたり小道具作ったり。役者としてキャスティングされると、自分が人にどう見られているのかっていうのがわかるんですけど、僕はやたら殺される役とか人殺しの役が多いんです。あとはDVする人とか。どう見られているんですかね(笑)。
ひとみ 穏やかな人柄と全然違うのに、おもしろいね。私、脚本家っていう職業について全然知らないんだけど、どうやってなったの?
宮藤 もともとテレビやラジオの放送作家になりたかったんですけど、どうすればいいのかわからないからまず演劇に関わろうと思って劇団に入って、その作品をテレビ関係の方とかが見に来てくれてドラマの脚本を書かせてもらうようになったりして……という感じで、今にいたります。
ひとみ それはラッキーでしたね。名前がいいからだ!(笑)
☑9年ぶりとなる宮藤さんの新作コントが舞台で見られます!
新作の舞台に170席の劇場を選んだ理由を尋ねました。「もともと僕のキャリアは小劇場から始まったんですけどテレビや映画の仕事も増えてきて。2年くらい前にたまたまスズナリで役者として参加する機会があった時に、ちょっとした表情や呼吸の違いがお客さんに伝わる感覚とか、友だちの家に来ているような距離感がすごく楽しかったんですよね。忘れていたそんな気持ちをお客さんにも楽しんでほしいです」(宮藤さん)
[主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本]
作・演出:宮藤官九郎
出演:片桐はいり 勝地涼 皆川猿時 伊勢志摩 北香那 宮藤官九郎
東京公演 11月7日(木)~12月15日(日)
場所:ザ・スズナリ
大阪公演 12月18日(水)~12月22日(日)
場所:松下IMPホール
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