【石田明】超若手のネタ見せのため大阪に行くことも! M-1の見どころも教えます。【『答え合わせ』ヒット記念インタビュー】
執筆者:GLOW編集部
M-1は当日の本番までまったく読めない
──12月22日(日)にはいよいよM-1グランプリ2024の決勝。ここに注目すると楽しめるというポイントがあったら教えていただきたいです。
「ポイントは、トップ出番が向いている人が何組いるかですね。「トップ出番であまり受け切れなそうな人たちは誰か」みたいなことを考えながら見ると、笑神籤(えみくじ)が楽しいと思います。ちなみにトップ出番が得意な人、そこでしっかり笑い取れる人、つまり漫才を振りにして漫才をやっていない人たち、みたいな人はトップ出番でも受けやすいんですよ。でも、漫才というものを振りにして作っている人たちは、トップ出番では受け切れなかったりします。トップ出番が得意な人が一番に来ると、すごくいい流れで始まります。でも、向いていない人たちだと、どんと落ちたスタートになってしまう。受ける待ちみたいになって、お客さんらはどんどん緊張してきて、軽い笑いが入った時に受け切ります。って、マニアックですみません(笑)」
※笑神籤:ファイナリストの名前が書かれた“おみくじ”を生放送中に1組ずつ引いていき、名前が出たコンビがそのまますぐにネタを披露するもの
──(笑)勉強になります。当日にならないとわからないってことですよね。
「そうですね。全然変わってきますから、分からないですね、M-1ばっかりは。だから笑神籤は恐ろしいですよ。もし出番さえ決まっていたら、その戦い方に合わせられるんですけどね。準決勝って、勘のいい観客の割合が多いんです。お笑いオタクが多いんですよ。一方で決勝のスタジオは、お笑いの感度の高い人の割合が気持ち減っているんですよね。となったら、ニュアンスの笑いが先行しにくいんです。って、また何マニアックなことを言っているんですかね(笑)」
──(笑)。今年のM-1はどこでご覧になりますか?
「今年はまだわからないんですよね。ここ数年は、だいたい生実況のラジオでM1を見ながら喋るという仕事が続いていて(ABCラジオ『ラジオでウラ実況!? M-1グランプリ』)、これまで笑い飯さんとか、銀シャリの橋本(直)あたりと実況しながら見ていました」
──今年は「答え合わせ」と照らし合わせながら、M-1を観るのが楽しみです。
「この本が発売された10月末、11月頃は、M-1の予選も始まっているし、皆さんのお笑い熱が上がってくるんですよね。それぞれにM-1の答え合わせをしながら読んでほしいなと思い、本の発売をこの時期にしました。新書で軽くて手に取りやすいですし、この本を通して、どの家庭でもM-1や漫才を楽しんでもらえるように、という思いです」
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