【自律神経を整える】ストレス解消の買い物、今すぐSTOP! 小林弘幸『捨てる勇気100』
執筆者:GLOW編集部
自律神経を整えるためには、様ざまなものを手放すことが大事。小林弘幸教授の著書『捨てる勇気100』から、手放したい生活習慣を紹介! 今回はストレス解消、スカッとする衝動買いについて。
そもそも、自律神経って何?
『私たちは毎日、手や足などを自分の意思で動かしながら生活をしていますが、一方で内臓や血管などは自分の意思で動かすことはできません。
このような「自分の意思で動かすことができない部分」をコントロールするのが自律神経の役割。~中略~自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。この2つは車の「アクセル」と「ブレーキ」にたとえることができ、運動をしたり興奮したときに交感神経が高まり、逆にリラックス状態のときには副交感神経が高まるようになっています。
このサイクルが乱れると、夜に眠れなくなったり、逆に日中に頭がぼうっとしたり、なんとなく心や体の調子が悪いと感じるといった数々の不調につながるのです。』(『捨てる勇気100』より)
全身をめぐり、呼吸や消化、代謝、排尿・排便など生きるための基本の機能を司る自律神経。意識して整えたい。40代におすすめの捨てたいものを紹介!
これまでの考え方やクセを捨てる
051 自律神経を乱す衝動買いをやめる
買い物をするのがストレス解消につながる、という人も少なくないでしょう。 しかし、ストレスがたまった状態で衝動買いをしてしまうことは、結果として自律神経を乱すことになります。
先述のとおり自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、この2つは一方が高くなれば一方が低くなるという、シーソーのような関係になっています。
衝動買いをすると、まずはアクティブな気持ちを司る交感神経が一気に高まり、気分が高揚します。しかし、交感神経が急に高まるということは、一方で副交感神経の働きを一気に落とすことになるのです。
極端に交感神経が優位になり、副交感神経の働きが下がってしまうようなバラ ンスが崩れた状態では、血流が悪くなって胃腸の働きが低下します。さらに体内の解毒力も低下、体に老廃物がたまってしまうのです。一瞬の高揚感を得ることができても、結局は気分が落ち込んで、ストレスが大きくなります。このように衝動買いは、結果として心身に悪影響をおよぼすのです。
また、衝動買いをしたものは結局不要なものが多く、最終的には使わずに捨てることになる場合も多いでしょう。処分をするときにもまた、自分自身への嫌悪感などがストレス要因になってしまいます。
衝動買いから卒業するためには、「無駄なものはいっさい買わない」「買ったものは使い切る」と決意し、買い物には明確な目的を持つことを心がけましょう。 それでも衝動買いでストレスを解消したくなったら、身の回りを片づけてみてください。片づけには、乱れた自律神経を整える効果があります。
☑明確な目的を持って買い物をする
※『捨てる勇気100』より
今まで、買ったらスッキリ、いやなことや疲れが取れるつもりでいました……。ストレスが多い現代人、衝動買いしないようにストレスをためないことを心掛けたい!
『捨てる勇気100』
順天堂大学医学部教授
小林弘幸
勇気を持って「捨てる」ことで、人生を輝かせるメソッド集。自律神経の名医・小林弘幸教授が考案した、自律神経が整う新メソッド100本を公開。
第1章 身の回りのものを捨てる、第2章 生活習慣を捨てる、第3章 これまでの考え方やクセを捨てる、第4章 食事の常識を捨てる、第5章 人間関係を捨てるの全5章。物理的、心理的に捨てることで健康に!
単行本1430円、Kindle版(宝島社)
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