【自律神経を整える】週に一日だけでも残業しない18時退社の日を作る! 小林弘幸『捨てる勇気100』
執筆者:GLOW編集部
自律神経を整えるためには、様ざまなものを手放すことが大事。小林弘幸教授の著書『捨てる勇気100』から、手放したいものを紹介! 今回は残業。
そもそも、自律神経って何?
『私たちは毎日、手や足などを自分の意思で動かしながら生活をしていますが、一方で内臓や血管などは自分の意思で動かすことはできません。
このような「自分の意思で動かすことができない部分」をコントロールするのが自律神経の役割。~中略~自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。この2つは車の「アクセル」と「ブレーキ」にたとえることができ、運動をしたり興奮したときに交感神経が高まり、逆にリラックス状態のときには副交感神経が高まるようになっています。
このサイクルが乱れると、夜に眠れなくなったり、逆に日中に頭がぼうっとしたり、なんとなく心や体の調子が悪いと感じるといった数々の不調につながるのです。』(『捨てる勇気100』より)
全身をめぐり、呼吸や消化、代謝、排尿・排便など生きるための基本の機能を司る自律神経。意識して整えたい。40代におすすめの捨てたいものを紹介!
捨てたい生活習慣
029 どんなに忙しくても遅くまで仕事をしない
大事な仕事は夕方までに終わらせるべきだと先述しました※。18時以降は体が睡眠の準備をはじめて副交感神経が優位になり、生産性が徐々に下がっていくためです。とはいえ、業種や時期によっては仕事がたまり、残業せざるをえない状況があるのも現実でしょう。
そのようなときに気をつけていただきたいのが、徹夜もしくは終電ギリギリまでなど、夜遅くの作業をやめること。期日が迫っている案件を抱えているときこそ、ほどほどのところで作業を中断し、翌日に回すようにしましょう。焦っているときに帰宅する決断をするのは勇気がいることかもしれません。しかし、そのほうが翌日以降の作業効率が各段によくなり、結果的にいいパフォーマンスが発輝できるようになるのです。
※028「18時以降に大事な仕事を入れるのをやめる」で、人間の体は18時を越えると副交感神経が優位な状態に変化していく、と指摘。
人間の脳は構造上、焦れば焦るほど副交感神経の働きが低下していきます。すると血液がうまくめぐらなくなり、優れたパフォーマンスを発揮できる状態とは程遠いコンディションになってしまうのです。このような状態で無理に仕事をしようとすると、心身に大きなダメージを与えてしまいます。「また明日頑張ろう」と気持ちを切り替え、自宅でゆっくりするほうがずっと効率のいい働き方なのです。
仕事で乱れた自律神経のバランスを整えるには、十分な睡眠が欠かせません。できれば毎日6時間以上、規則正しい睡眠を確保しましょう。毎日がどうしても難しいようであれば、休日に加えて平日の一日だけでも規則正しい生活を意識するだけで、体の調子は整ってきます。定時でまっすぐ自宅に帰り、食事や入浴を早めに済ませ、デジタルデバイスから離れて体を休める日を確保しましょう。
☑たまった仕事はほどほどのところで翌日に回す
※『捨てる勇気100』より
「明日がラクになる」という気持ちで残業してしまうこともあるけど、実は逆なんですね。18時以降はしっかり休んで次の日頑張る、を心掛けたい。
『捨てる勇気100』
順天堂大学医学部教授
小林弘幸
勇気を持って「捨てる」ことで、人生を輝かせるメソッド集。自律神経の名医・小林弘幸教授が考案した、自律神経が整う新メソッド100本を公開。
第1章 身の回りのものを捨てる、第2章 生活習慣を捨てる、第3章 これまでの考え方やクセを捨てる、第4章 食事の常識を捨てる、第5章 人間関係を捨てるの全5章。物理的、心理的に捨てることで健康に!
単行本1430円、Kindle版(宝島社)
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