劇場アニメ『べルサイユのばら』映画館でオスカルたちに会える! エンドロールも見逃さないで!1/31(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
映画パーソナリティ・映画評論家の伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、1月31 日(金)公開、劇場アニメ『べルサイユのばら』。40代・50代が夢中になったオスカルとアンドレ、マリー・アントワネットとフェルゼンの恋、フランス革命が甦ります!
伊藤さとりさんレビュー
GLOW世代歓喜の劇場アニメ化
男のように育てられた近衛連隊長オスカルと彼女を慕う従者アンドレ。そして無邪気で純粋すぎるマリー・アントワネット。フランス革命を期にそれぞれが運命に翻弄されていく様を描いた池田理代子の少女漫画は、1972年の誕生から多くの女性のハートを掴みました。
その後、1974年には宝塚で舞台がスタート、そして1979年、TVアニメが放送され、子どもたちにも愛される作品へと変化を遂げます。
史実をベースに、華やかな軍服を纏ったオスカルという男装の麗人を生み出し、アンドレという架空の青年が彼女を愛し抜く様子を、実際に起こったフランス革命でのマリー・アントワネットの運命と共に綴る物語は、今も新たなファンを生み出し続けています。
原作ファンも安心して観られます
そんな「ベルサイユのばら」を再びアニメーションとしてスクリーンに蘇らせるなんて。ましてやアニメーションとなると、原作やTVアニメのキャラクターデザインの印象が強いし、今や配信でオリジナルアニメも気軽に見られる時代なので、いくらなんでも無謀では? ちょっとの不安を抱きながらいざ鑑賞してみると、今の時代にマッチしたベストな手法を駆使した原作ファンも喜ぶ作品になっていたのでした。
まずキャラクターデザインは、原作のイメージを崩さないように意識しつつ、少しだけ今風にアレンジ。特にマリー・アントワネットの顔立ちは、原作よりもふんわりした印象になり、全体的にもCGアニメーションのお陰でスムーズな動きになっています。もちろん、主要人物は全員登場するので、原作ファンは違和感なく安心して物語に没入できるし、何よりベルサイユ宮殿やその周辺の描写は見事で、パリに訪れたくなる美しさです。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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