婦人科医に聞く、原因不明の不調が続くのは「更年期」のせい?
執筆者:夏目 円
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婦人科医に教わる更年期[原因不明の不調]
40代後半から誰もが感じる、からだのだるさ、肩や首など節々の痛み、風邪でもないのにからだがほてる……。今まで経験したことのない原因不明のさまざまな不調を感じませんか? そんな不調の原因と解決法について女性の健康に関わる研究や医療を推進する「女性の健康総合センター」の婦人科医・小宮ひろみ先生にお答えいただきました。
【婦人科医に教わる更年期の不調】
更年期の不調が出やすい人って、どんな人?
夏目 私自身も更年期で、先月ごろから肩が突然痛くなりました。友人ものぼせや頭痛などに悩まされていて、30代とは明らかに体調の変化を感じています。
小宮先生 程度の差はありますが、さまざまな症状があらわれます。倦怠感、肩こりや腰痛、のぼせ、ホットフラッシュ、気分の落ち込み、不眠、頭痛などいろいろです。
夏目 更年期の症状を感じたら、何をすべきでしょうか?
小宮先生 いちばんは我慢をしないこと。そして、自分で更年期症状だと判断しないことです。
夏目 “思い込み”ということですね。
小宮先生 そうです。症状が続いているようなら婦人科を受診してください。倦怠感を強く感じていたら、じつは甲状腺などの問題だったということもありますから。
夏目 更年期症状を和らげるために生活習慣を見直すことも大切ですよね。
小宮先生 食事・運動・睡眠、基本的なことですがこの3本柱が重要。優先順位はなくバランスよく考えましょう。更年期症状は、ストレスが引き金となることが多いので、自律神経を整えるために睡眠の質を高める、リフレッシュできる時間を作りましょう。運動は、筋力が低下しますから、ジョギング、水泳などの有酸素運動、下半身を鍛えるスクワットもいいですね。食事は、太りやすくなることを頭にいれて献立を考えましょう。
この記事を書いた人
美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。