「自律神経を整える」ゆっくり&譲る気持ちが余裕を生む! 小林弘幸『自律神経の名医が教える究極の休み方』
執筆者:土谷沙織
きちんと休むためには、自律神経を整えることが先決。自律神経の名医といわれる、小林弘幸順天堂大学教授の著書『自律神経の名医が教える究極の休み方』から、心と体の休め方をご紹介! 今回はゆっくりスローであることの利点について手早く学びましょう。
ゆっくり、譲る気持ちが大事
話し方も動作も
ゆっくりを心がける
必要以上に緊張しないためには、自分の感情をコントロールしなければなりません。
意識してゆっくり話すことを心がけてください。心に余裕ができて、緊張や不安、ストレスなどを軽減することができます。~中略~
ゆっくりとした口調は自分だけでなく聞いている人にもいい影響を与えます。
早口でまくし立てると聞いている人たちは焦りを感じてしまいますが、ゆっくりと語りかけると聞いている人たちの自律神経を安定させて落ち着かせることができるのです。
仕事の指示を出すときなどもゆっくり話してください。聞いている側は落ち着いて内容に集中することができるので誤解なく伝わりやすく、ミスを防ぐことができます。
会話だけでなく、そのほかの行動や動作でもゆっくりを心がけると、日常生活のなかで自律神経が整えられて、心身にいいコンディションをキープすることができるようになります。~中略~
行動をゆっくりしたものにすると、自然と呼吸が深くなります。ゆっくりと呼吸することも副交感神経を上げることに役立ちます。そこで意識していただきたいのが深呼吸です。
深呼吸をすることで緊張や興奮がやわらいだ経験は誰にでもあると思いますが、普段の呼吸を深いものにすることで心身をつねにリラックスさせることができるのです。(『自律神経の名医が教える究極の休み方』 第1章 いつも体に休みをもたらす行動習慣05より)
ゆっくり話すこと、ゆっくり行動することで整う自律神経。逆に言えば、焦りは自律神経を乱す大敵。そして次は、忙しい40代に覚えておいてほしい「お先にどうぞ」の心持ちについて解説します。
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