「自律神経を整える」苦手な人との上手な付き合い方は? 小林弘幸『自律神経の名医が教える究極の休み方』
執筆者:土谷沙織
きちんと休むためには、自律神経を整えることが先決。自律神経の名医といわれる、小林弘幸順天堂大学医学部教授の著書『自律神経の名医が教える究極の休み方』から、心と体の休め方をご紹介! 今回は苦手な人との付き合い方について手早く学びましょう。
苦手な人との付き合い方
苦手な人とはかかわり合いをはっきりさせてみる
まずおすすめなのは、日常のなかで苦手な人と、できる限りコミュニケーションを取らないようにすることです。たとえば飲み会やランチなどに誘われても、苦手な人がいる場合は行かないようにして、会話する機会を業務連絡など、必要最低限に留めます。はじめはまわりの視線や評価が気になるかもしれませんが、スタンスを貫き続けることによって、これまで抱えていた悩みは驚くほど軽くなるでしょう。~中略~
かかわりを減らすのではなく、「あえて積極的にコミュニケーションを取ってみる」という方法もあります。
ストレスの原因にあえて触れることになるアプローチのため、疑問を抱く人も多いでしょう。
この方法が有効な理由は、自らの先入観を壊すことができるからです。ほとんどの場合、苦手な人については、実際に会話している時間よりも「こんなことを言われるだろうな」「なぜあんなことを言ってくるのだろう」というように、自分のなかで考えをめぐらせている時間が多いものです。
そして大抵の場合、その時間が相手への苦手意識をさらに増大させる最大の原因になっています。それをなくすためにも、あえて積極的に話しかけるようにしてみるのです。
プライベートな時間を使ってまでかかわる必要はないので、仕事を進めるなかで「○○さんはどう思いますか」というようにコミュニケーションを取る機会をつくってみましょう。すると、自分のなかでモヤモヤと考える時間が自然と減っていきます。(『自律神経の名医が教える究極の休み方』 第5章 人間関係で疲れたときに心を休める方法09より)
かかわりを減らすか、逆に積極的にコミュニケーションを取るか。いずれにしても、自分のスタンスをしっかり決めることで、ストレスを最小限にできるはずです。
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