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非効率な営業のノウハウが親子関係・人間関係に効く! 「周囲に宣言すること、やってみることが大事」【著者インタビュー】

執筆者:杉嶋未来

自分にフォーカスし、意識を変えるノート術

自分ができることだけを書く

黒田剛さんが使っているノート

──本の中で紹介されていたノート術についても伺いたいです。
「常にA5サイズのノートを持ち歩いています。ペンを挿して、いつでも思いつきを書き留められるように。特別じゃない、どこにでも売っているような安いものでよくて。でも、それが大事なんです。捨ててもいいと思えるくらい気軽に書くことで、アイデアがどんどん形になっていきます。僕は、ノートには『自分が行動できることしか書かない』って決めています。人って、『なんで子どもが勉強しないんだろう?』とか『なんで友達はあの人を誘って、私を誘ってくれないんだろう?』とか、自分ではどうにもならないことを考えて悩みがちなんですよ。でも、それって考えてもどうしようもないし、しんどいだけですよね。だから、“自分がやれること”にだけフォーカスするためのノートにしているんです」

──具体的に、どんなふうに書いているんですか?
朝起きてから夜寝るまでの行動を細かく書き出すんです。たとえば、“起きる→洗顔→朝食→はみがき→着替える→家を出る→電車に乗る→○○打ち合わせ”といった具合です。あくまでも自分でコントロールできる行動にフォーカスして書き出すのがポイントです。そうすると“子どもの勉強”や“友人との関係”など、自分ではコントロールできないことを書き込む余地はなくなります

──行動に絞ることで、悩むこと自体が減りそうですね。
そうですね。あと、ノートに書き出すのは夜寝る前です。翌日の予定を前日の夜に書いておくことで、翌朝“今日はこれをやればいい”と頭が整理されてるんですよ。例えば、“今日の打ち合わせはこのポイントだけ伝える”とか“夜寝る前に5分だけ読書する”とか。翌朝になって『あれ、やってなかったな』って思い出すこともあるし、一度イメージしておくだけで、行動の精度が全然変わります

──前日にシミュレーションしておくと、気持ちも楽になりそうです。
「前の晩に考えたことを書いておくと、次の日に余計なことで悩まなくなるんですよね。“自分はもう準備できてる”って思えるので、スムーズに行動に移れる。これも、やっぱり“自分ができること”に集中するためのコツだと思います」

実行できることだけを書くノート

仕事はほぼノートと、携帯電話で完結。

この記事を書いた人

舞台の制作を経てライターへ。女性誌、インタビュー誌、劇場用パンフレットやwebサイトで音楽、映画、舞台、ドラマなどエンタメ系のインタビューやレポートを執筆。著書に『ぜんぶ! 海外ドラマ』がある。

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