誰でも「ゴミ屋敷」になるかも……。お片付けブラザーズ×大矢剛康[ゴミ屋敷と福祉トークライブ]レポート
執筆者:GLOW編集部
大矢さんが語る「社会福祉」
大矢剛康:おおやたかやす。太田プロ所属。神奈川県藤沢市出身。テレビ、映画、舞台、ラジオ、レポーター、MCなど活動は幅広く、テレビ神奈川「猫のひたいほどワイド」では放送開始から現在までレポーターとして活躍。レディオ湘南「大矢とフジサワでGO」では地元藤沢の魅力を全国に発信中。
長いレポーター活動から、自分の言葉で話すことを大事にしている大矢さん。このイベントでも優しい語り口で、自身の経験談を聞かせてくれました。
まず、「福祉とは何か」と聞かれた時にはっきりと答えることができる人は少ないのではないでしょうか。
福祉とはすべての人の「幸せで安心な暮らし」を支える仕組みで、私たちの生活のとても身近にあります。その中で、社会福祉士は困っている人と支援制度やサービスをつなぎ、課題解決を支援する役割を担います。
ごみ屋敷問題は地域の福祉課題として扱われ、高齢者の場合は地域包括支援センターが、その他の場合は自治体の福祉課やNPOなどが対応するケースもあります。
福祉との出会い
大矢さんは祖母が高齢者の訪問介護ヘルパーをしていたり、親族が支援の必要な障害を持つ当事者となったことから、幼少期より福祉を身近に感じていたと言います。中学生で福祉を専門的に学ぶことを決意し、芸能活動と並行して大学の社会福祉科に進学。児童養護施設での実習や、スペシャルオリンピックスのユニファイドスポーツ(知的障害のある人とない人が一緒にプレーする競技)にも参加したそう。
大学卒業後は芸能活動に専念するも、恩師との再会を機に、再び福祉に関わりたいという思いから、障害者施設に1年間勤務。特に大変だったという車椅子移乗の様子を柴田さんと再現してくれました(58kgの大矢さんが90kgの利用者さんを持ち上げたこともあるとか)。
小さな理解で考え方は変わる
現場でしか得られない数々の気づきを通じて、「“小さな理解”でも考え方は必ず変わる」と大矢さんは語ります。
知らない世界に触れて驚く人も多いかもしれませんが、このイベントをきっかけに少しでも社会福祉について知ってもらい、小さな理解を得ることで、「自分にも何か手助けできることがある」と感じてほしいと締めくくりました。
参加者からは「芸人さん同士の掛け合いが面白く、楽しく学べた」「ごみ屋敷が社会福祉とつながっているとは思わなかった」といった感想が寄せられ、学びと気づきのあるトークライブとなりました。
もしも今、自宅が散らかってしまっていたら、自分を責めるのではなく、まずは自身の環境を見つめ直すことが解決への第一歩かもしれません。そして、「自分では手に負えない」と少しでも感じた場合は、お片付けブラザーズのような専門家への相談も選択肢の一つになりそう。 個人で頼めて、太田プロ所属の芸人さんたちなのでどんな人が来るかの不安もなし。女性もいるので安心です!
お片付けブラザーズは能登復興ボランティアにも参加しています。年末に予定されている活動報告会ではその様子も聞けるようです。
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