「自分の直感を信じる」吉田羊が語る【人生の正解とは?】|40代インタビュー
執筆者:夏目 円
「イギリスは住みたいと思うくらい、大好きな場所のひとつに」
映画撮影の1ヶ月前からイギリス入りし、ホームステイで現地の暮らしを経験したことで、イギリスに特別な愛着を持つようになった。
「街を歩いていると、見ず知らずの人から 〝その服、格好いいね〞と声をかけられるのです。こっちも相手が素敵だったら、〝いや、あなたこそ素敵じゃない〞と、知らない者同士で褒め合う温かさがある。本当にお洒落し甲斐がある国ですよね。そういうふうに、相手が誰であれ、人種が何であれ、丸ごと受け入れる懐の深さみたいなものを感じられ、心が温かくなりました。あとは、食がイマイチという前評判があったのですが、実際は全然違って、フィッシュアンドチップスでさえお店ごとに特色があってとても美味しかったのです。移民が多いので、各国の本格的な料理が食べられるレストランが多く、食生活も充実していました。もはや住みたいと思うくらい、大好きな場所のひとつになりました」
シャツ49万5000円※予定価格、パンツ20万1300円(ともにドルチェ&ガッバーナ/ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)
「結局人生は、自分自身で正解にしていくしかない」
自分の人生を前向きに、自分らしく生きようとしている読者の皆さんに伝えたい思いをたずねると、最後にこう話してくれた。
「人生において何かを決める時、自分の直感を信じるというのはとても大事だと思います。たとえばレストランでメニューを決めるなど、日常の小さなことから主体的な決断を積み重ねていけば、直感は鍛えられ、判断にかかる時間も短くなっていく。たとえ決断の結果が望まないものになったとしても、自分で決めたことなら納得できるし、建設的に次の手を考えられます。自分の判断を信じることは、自分自身のいちばんの味方になることでもあり、それが自信を形作っていく。その自信は、まわりから見ても気持ちのいいものだと思います。また、生きていく中で、反省や後悔がない人はいないとわかっていれば、自信を持って立っている人がふと弱さを見せた時に、失望するのではなく、心を寄せ合えるのではないでしょうか。結局人生は、自分自身で正解にしていくしかないですよね。この先も、続いていくのだから」
この記事を書いた人
美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。