【藤原ヒロシ】が選ぶ9月の1枚──イヴ・ジャーヴィスのDIYサウンドで極上のリラックスタイムを
執筆者:GLOW編集部
モントリオールの一部屋から鳴らす極上のフォーキーインディーソウル
イヴ・ジャーヴィスはカナダのモントリオールを拠点に活動するシンガー・ソングライター。フォーキーなインディーソウルサウンドで、一部の音楽ファンの間で高く支持されているようです。
これは今年の2月にリリースされた最新作。フォーキーな味わいはそのままに、ファンク、ソウル、あるいはR&Bなどの要素が色濃い作品に。彼のことは以前から気になっていて、ずっと追いかけていましたが、今回も期待を裏切らない好盤でした。中でもお気に入りは「Gold Fili gree」。全体を覆うメロウな雰囲気の中、物憂げなリズムと甘い歌声が絶妙にマッチする、じつにおすすめの一曲です。
彼のHPによれば、本作は自宅などで全楽器を自ら演奏し、完全DIYで作り上げた作品だとか。一方で制作期間中はフランク・シナトラばかり聴いていたとか。楽曲やアレンジに強いこだわりやセンスを感じさせるも、あくまで彼の中で目指すのは王道なのかも。そんな音楽への意識も興味深いです。
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