自分の「好き」に正直に。――【安達祐実】が今着たい夏服
執筆者:山本二季
自分の「好き」に正直に服を選ぶ安達祐実さんの着こなしは、飾らないけれど、目が離せない個性を放ちます。安達さんが考える40代のファッションと人生への向き合い方とは? その答えには、彼女の美しさと芯の強さがそのままに表れていました。
派手すぎたって「可愛ければいいじゃん!」
今回のスタイリングテーマは、 〝ストリートスナップ〞。安達さんのふだんの着こなしや好みをリアルに反映した、自由で楽しいスタイルのオンパレードを見せてくれた。
「でも正直、普段着と比べるとちょっとだけおとなしめかもしれません。GLOW初登場なので、誌面の雰囲気に合わせて少し大人っぽくしてみました(笑)。わたしは、ふだんから色柄物も着ますし、シンプルすぎるものはあんまり選ばないんです。Tシャツも好きだけど、無地よりも断然プリント派。最近は、あんまり人がしないような組み合わせをするのが楽しいです。そもそも人の目をあまり気にしないので、色合わせも『ちょっと派手すぎるかな?』などと考えず、『可愛ければいいじゃん!』って。見る人に不快感を与えなければ、自分の着たいものを自由に着ていい、と思っているんです」
「華奢ストラップの赤いドレスは今のわたしの気分にドンピシャです」マキシ丈のドラマティックなドレスは、シワ加工を施したシアーシャツをラフに巻いて、カジュアルダウン。ドレス2万8600円、シャツ2万3100円(ともにプランクプロジェクト/プランクプロジェクト 青山店) ネックレス13万5240円※参考価格(ベア ボンジャスカ/ベア ボンジャスカ カスタマーケア) バッグ3万6300円、チャーム6380円(ともにリンク) ブレスレット3万7400円(ヌーク/グレープヴァイン バイ ケイスリー)
ご自分でファッションブランドのプロデュースを手がけ、服に対する好みがある程度確立している。一方で被写体となる現場では、スタイリストの提案を受け入れ、『何でも着てみる』という柔軟な姿勢を貫く。
「たとえば今回着た赤いドレスは、それ1枚でサマになるけど、白シャツをクシャッと巻くとまた表情が変わる。すごく面白いな、と思うんです。プロの感性でスタイリングされた服は、やっぱり自分では発想できないものだったりするから、そういう提案に身を委ねるのがすごく楽しい。いつも〝こういうのもアリなんだ〞とか、〝この組み合わせなら、この色も可愛く着られる〞というような発見があります。そういう体験を積み重ねたことで、装いに対して自由になれたし、着られる服の幅が広がったんだと思います」
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