岡崎京子が描いたもの、残したもの__80年代を映す伝説の漫画『東京ガールズブラボー』を無料で読む
執筆者:GLOW編集部
色あせない毒ときらめき。岡崎京子が描いた“女の子のリアル”
リップスティックの艶や、ストリートのざらついた空気。90年代を生きた人なら誰もが記憶に刻んでいる岡崎京子のマンガは、ただの少女マンガでも、ただのサブカルでもなかった。そこには、時代のきらめきと毒、そして「女の子の生き方」をめぐるリアルがありました。
代表作『ヘルタースケルター』は、整形で作り上げた美貌と虚構のアイデンティティに翻弄されるトップモデル・りりこの物語。出版から20年以上経った今も、SNS社会に翻弄される私たちの姿と重なる部分が多く、読み返すたびに新しい問いを突きつけます。
また『リバーズ・エッジ』に描かれた高校生たちの不安定な日常や死への接近は、無垢さと残酷さの狭間を生きる青春そのもの。映画化を機に再び注目を集め、世代を超えて支持され続けています。
岡崎作品が鮮烈なのは、ファッション誌の1ページのようなスタイリッシュなビジュアルと、時代を切り取る鋭いセリフの力。まさに90年代カルチャーの先端を体現しながら、現代の感覚にもフィットする普遍性を備えています。
時を経て今も心に刺さる、彼女の描いた「生きづらさ」
Z世代にとっては新鮮なクラシックとして、40代にとっては青春の記憶を呼び起こす存在として。岡崎京子は、今もなお「時代のミューズ」であり続けています。
彼女が描いた“生きづらさ・孤独”・煌めき”は、令和のいま読んでも心に鋭く刺さります。
80年代のトーキョーを切り取り、サブカルに生きる女子高生たちの揺れる青春を描いた『東京ガールズブラボー』。その物語は、時を経ても決して色あせません。
今回、名作『東京ガールズブラボー』を特別に【無料公開】。岡崎ワールドへの入り口として、ぜひこの機会に触れてみてください。
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