【話題の舞台】ファッション、デザイン業界で話題の『PLAY』 by Alexander Ekmanをレポート|GLOWブロガー菅沼伊万里さん
執筆者:菅沼伊万里
海外遠征するくらい大好きなEkman作品
昔、大好きすぎていつ来るかもわからない来日など待っておれず、調べ上げて彼の他の作品を見にパリやドレスデンまで足を運んだこともあります。そして、この『PLAY』も2020年パリオペラ座上演を観に行く予定でした…。ところが、コロナ期間に入ってしまい、海外渡航が難しくなり、泣く泣く計画を断念することに…。
そうした経緯の中、今回まさかの『P L A Y』が自らやってくるではありませんか! この興奮と喜びを誰に伝えたらいいかわからないまま、とにかくいろんな人に見てもらいたいと思い、あえてダンス関係者ではなく、感度が良さそうな友人を誘い、彼らがどんな化学反応を起こすか別の楽しみをオプションにしていざ参戦。
Ekmanの魅力とは? コンテンポラリー界のおしゃれ番長!
Ekmanの何が良くてオススメかといえば、振付はもちろんのこと、音楽、衣装ともにオシャレで、世界観の統一性やユーモア、チャーミングさ、何をとってもセンスが良いのです。それでいてコンテンポラリーダンスの見識を問わないエンタメ性もあり、最後まで飽きない仕掛けがたくさんあるのです。
コンテンポラリーダンスてセリフもないし、敷居高そうだし、小難しそうだし…と敬遠する方は多いと思います。実際、哲学すぎて意味不明な作品もあるし、同業者でも難解な時があります。
でも、だからこそ、全体的な世界観がオシャレであるというのはとても重要!ファッションショーや映画を見ているような感覚で、細部にわたる彼のセンスが舞台に散りばめられており、どんな人でもその人なりの解釈ができるようにしてあるのです。
この記事を書いた人
2001年ロンドン留学中にコンテンポラリーダンスカンパニーTheBambiest発足。以後国内外にて舞台演出以外にもM V、イベント、映画、C Mなどジャンルレスに演出振付活動開始。
2025年に大人のためのダンスラボNeuffを立ち上げ自主企画も行っている。
ファッションとアートに関わる仕事が多く、日頃作品のリサーチをする中で、人、物、場所、食などの発見を綴る。
- Instagram @imari_suganuma