YOU×UNDERCOVER高橋盾インタビュー「ずっと着続けているのはアンダーカバーの服が一番多いんじゃないかな」【前編】
執筆者:GLOW編集部
YOU×UNDERCOVER 高橋盾 インタビュー
「アンダーカバーのショーは毎回、新鮮な驚きと感動の連続」YOU
―おふたりの出会いは?
高橋盾(以下、高橋) (藤原)ヒロシ君と3人で撮影した時かな。
YOU あの頃、盾君は23歳くらい?
高橋 ショーをやる前だったから22とか23くらい。ヒロシ君と俺が『asayan』って雑誌で『BACK TO CHAOS』っていうパンク系の服を紹介する連載をやってて、その中でYOUちゃんにも服を着て出てもらったんだよね。
―今シーズンは、2004‐2005AWの『but beautiful…part parasitic part stuffed』を再構築しているとお伺いしました。
高橋 35周年の節目の年だったので、自分がやってきたことを振り返ってみたんです。
―YOUさんがP20で着用しているパンツも最初のシーズンの時に作ったものだとか?
高橋 藤井(隆行さん/nonnativeデザイナー)家の子どもたちが、K‐POPアイドルの写真を見ていて“この服可愛くない?”って言ってるのを覗いたら、うちの昔のMA‐1じゃんってなって。それをきっかけに、昔の雑誌なんかを見返していたら当時の『Olive』にこのセットアップが掲載されていて、それでこれいいねって作ったという。
―今のお話にもあるように現在、若い世代から2000年前後のファッションが注目を集めています。高橋さん自身はどのように感じていらっしゃるのでしょうか?
高橋 90年代にNIGOⓇとやっていたショップ『NOWHERE』とか、あの頃のカルチャーに影響を受けたっていう海外のアーティストなんかも多くて。そういうことになっているのはちょっと不思議な感覚ではあります。NIGOⓇともしょっちゅう会うんですが、当時はそんなことは何も考えていなかったし、今も人気があるって不思議だよねって話しています。
YOU 不良たちが店の前に集まってて、お客さんが入りづらかったりとかね(笑)。でも、これってずっと(歴史に)残ると思いますよ。
高橋 みんなで遊んでいただけ。カルチャーってそういうものだと思うけれど、当事者からすると残っていくものが、あんなにふざけたことをやっていたショップでいいのかって。
YOU 歴代(のアーティストやクリエイターが)そう思ってるかもしれないですね。
―YOUさんが印象に残っているシーズンやアイテムはありますか?
YOU あのルックがいつの何かっていうのがわからなくなっちゃっている感はあるんですけど。でも、アンダーカバーやコムデギャルソンの服は、ずっと昔のものもワードローブに置いてあって、いまだに引っ張り出して着ることもあります。ずっと着続けているのはアンダーカバーの服が一番多いんじゃないかな。これだけ生きていると意外と(着る機会が)巡ってくるというか。
―パリで行われるショーにも毎回行かれているとお伺いしました。
YOU そうですね。ロンドンにいる友だちと一緒に行くんですが、ショー前は前情報を入れたくないので、盾君とはあまり話さないようにしています。それでショーを見て毎回泣いて。常に新たな驚きと感動があるんです。
高橋 場所も違うし、構成も違うしね。ただ、フィナーレのショーピースはぶっ飛んだデザインもあるけれど、本編は、コーディネイトなんかでちょっと複雑に見せたりはするけど、割と“着れる”ものが中心にはなっているんだけどね。コロナ禍以降、おもしろいものを作っても着てもらえなかったら意味がないという考えになってきて。今は着れておもしろいのが大前提。
※インタビュー後編は2月中旬に公開予定です。
【PROFILE】
UNDERCOVERデザイナー・高橋盾
1969年、群馬県生まれ。1990年、文化服装学院在学中にアンダーカバーをスタート。90年代以降のファッションとカルチャーに影響を与えながら、現在もパリ・ファッションウィークでコレクションを発表し続けている。
YOU
東京都出身。O型・乙女座。スカウトをきっかけにデビューし、モデル、女優、歌手として活動をスタート。1990年代以降、テレビ・映画・舞台など幅広く活躍する一方、ファッションやカルチャーへの深い造詣でも知られる。
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撮影=富永よしえ スタイリング=亘つぐみ ヘア&メイク=諏訪部るみ 取材・文=佐藤玲美
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