『自然派ワインをはじめよう』の鈴木純子さんおすすめ・ナチュラルワインに合うペアリング
執筆者:GLOW編集部
ワインショップ「bulbul」店主であり、著書『自然派ワインをはじめよう』も人気の鈴木純子さんに、ナチュラルワインに合うペアリングを聞きました! クリスマスに、冬休みに、ゆったりワイン&お料理を楽しみたい。
「酸・発酵・香り。ワインの特徴に合わせるのがポイントです。例えばハーブの香りが特徴的なワインにはハーブを、穏やかな酸で丸みのあるワインならエスニック料理を。特徴に合わせれば間違いなく楽しめます」(鈴木さん)。
【ハーブの力を借りて美味しさを引き出す】
ワインは香りも楽しみのひとつ。だから香りが良いハーブとももちろん合います。ローズマリー、タイム……まずはワインを抜栓して、どんなハーブが合うのかイメージしてみて。例えばスライスしたフェンネルとグレープフルーツ、刺身用の鯛をオリーブオイル、塩、ビネガー、レモン汁であえた一皿。ハーブの香りが口いっぱいに広がります。
【発酵つながりでチーズもぴったり】
キーワードは発酵。チーズもワインも発酵を経て作られたものなので、合わないわけがない。飲むワインから、甘いフルーツなのか、塩っ気のあるものかを選んでみて。こちらはクランベリー入りブッラータにイチゴを合わせたもの。クリーミーで濃厚なブッラータにフルーツだけのシンプルさはワインの味を引き立たせます。
【ビネガーなど酸味とも好相性】
ワインには「有機酸」などの「酸」が含まれています。だからビネガーなどの酸味はペアリングの強い味方。レモンなどの柑橘系フルーツの酸味を持ってくるのもアリ。ステーキに合わせるなら、好みの加減に焼いたお肉に、チェリージャムと赤ワイン、バルサミコ酢を合わせた酸味のあるチェリーソーズをたっぷりかけて。旬の野菜を添えていただきます。
☑ホームパーティにおすすめのナチュラルワインは?
- 左:[スピラ・パレント2019/パルティーダ・クレウス]
ミネラルウォーターのような抜群な喉ごしの白。キュッと冷やしてエスニック料理とどうぞ。 - 中:[フェスティジャール・ペティアン・ナチュレル・ロゼ2019/ラ・ボエム]
キュヴェ名は「お祭り騒ぎしようぜ」という意味。繊細な泡立ちにキュートな酸が◎。 - 右:[フローラ2020/ミヒャエル・ギンドル]
塩味を感じるミネラルにほんのりと苦みがアフター。フルーティな中に旨味が感じられる辛口の白。
撮影=奥田一平 イラスト=Uca 取材・文=吉岡美奈 ※GLOW2022年8月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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