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ソン・ガンホ×イ・ビョンホンの豪華タッグのパニック映画 1/6公開映画『非常宣言』【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

非常宣言 伊藤さとりのシネマ連載

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は1月6日公開の『非常宣言』。週末の予定に加えてみてください!


機内でのウイルステロに立ち向かうヒーローたち

韓国ドラマや映画にハマる理由を考えるときりがない。だってイケメン俳優が多いし、その上、演技力も抜群、しかもストーリーがめちゃくちゃ面白い! そしてなんといっても「対岸の火事」だなんて思えない迫りくる緊迫感を描くのが上手い! あともうひとつ、社会派ドラマを作る際にも周囲の目を気にしないストレートな脚本ってところ!

だから韓国ドラマや映画って世界に通用するんです。映画『パラサイト 半地下の家族』が米アカデミー賞・作品賞、監督賞(ポン・ジュノ)、国際長編映画賞、脚本賞を取ったことも、ドラマ「イカゲーム」が米ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門助演男優賞(オ・ヨンス)を取ったことも納得の結果だもの。

そんな韓国映画界が自信を持って世界に向けて作ったのがスカイパニック映画『非常宣言』。しかも全世界コロナ禍の現代で、飛行機内で起こるウイルステロなんて作ってしまう時代を捉えたスピード感。更にキャストが、『パラサイト』、『ベイビー・ブローカー』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した名優ソン・ガンホ、『G.I.ジョー』でハリウッドデビューを果たし、『王になった男』の主演、日本でも大人気のイ・ビョンホン、『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞したチョン・ドヨン、『後悔なんてしない』など映画やドラマで活躍する人気俳優のキム・ナムギル、歌手でありドラマ「ミセン〜未生〜」でも知られる人気スターのイム・シワン、他、世界でも知られファンを持つ俳優のオンパレードというのも流石!

しかもイ・ビョンホンが空の上で娘の命を守りつつ、機内の人々を救おうと奮闘する上空のヒーローだし、一方のソン・ガンホは妻が乗った便だと知り、ショックを受けながらも彼らを救おうと身体を張る刑事役で地上のヒーロー、そして女優チョン・ドヨンが韓国の危機を守ろうとする国土交通大臣という今の時代を意識した女性リーダーというのもかっこいい!! 二大ヒーロー映画、女性の社会的地位も意識した社会派パニック映画! ここら辺の設定はもちろん、飛行機だからこそ世界中を巻き込む展開を考えた脚本を書き上げたハン・ジェリム監督、恐るべし。間違いなく2023年の幕開けにふさわしい感動という刺激が連打するプル肌映画なのでした。


1/6公開『非常宣言』

非常宣言 伊藤さとりのシネマでぷる肌

非常宣言 伊藤さとりのシネマでぷる肌

【あらすじ】娘とハワイへ向かう飛行機恐怖症のパク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で執拗にふたりにつきまとう謎の若い男(イム・シワン)が、同じ便に搭乗したことを知り不安がよぎる。KI501便はハワイに向け飛び立つが、離陸後間もなくして、1人の乗客男性が死亡。直後に、次々と乗客が原因不明で死亡し、機内は恐怖とパニックの渦に包まれていく。一方、地上では、妻とのハワイ旅行をキャンセルしたベテラン刑事のク・イノ (ソン・ガンホ)が警察署にいた。飛行機へのバイオテロの犯行予告動画がアップされ、捜査を開始するが、その飛行機は妻が搭乗した便だったことを知る。また、テロの知らせを受けたキム・スッキ国土交通大臣(チョン・ドヨン)は、緊急着陸のために国内外に交渉を開始する。ヒョンス副操縦士(キム・ナムギル)は、乗客の命を守るため奮闘するが、飛行を続けるタイムリミットが迫り、「非常宣言」を発動。しかし、機体はついに操縦不能となり、地上へと急降下していく。見えないウイルスによる恐怖と、墜落の恐怖。高度28,000フィート上空の愛する人を救う方法はあるのか—?!

2022/韓国/141分
監督:ハン・ジェリム 出演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワン、キム・ソジン、パク・ヘジュン
配給:クロックワークス/G
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この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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