有元くるみさん「移住や離婚、人生の節目はすべて自分で決断してきました」【これから先のわたしへ】
執筆者:土谷沙織
「誰から何を言われても、結局は自分自身の人生」
同世代の女性たちと話すと「有元さんみたいに自由に生きたいけれど……」と、モヤモヤを打ち明けられることがあります。
そういう時、「人生は選択の連続だから、世間の目や年齢などより、自分の気持ちを優先しては?」とお伝えしています。わたしは、自我が目覚めた頃から〝自分らしさ〞にこだわっていたように思います。人と同じなんてつまらない。だからか、子どもの頃はいじめられて、母に「(いじめっ子は)放っておきなさい」と励まされたりしました。誰から何を言われても、結局は自分自身の人生。自由はその人の中に既にあるもの。そうやって自分らしさを追求するのは、脳の活性化になるし、これから先を楽しく生きるひとつの糧になると思います。
☑この先の食糧危機に備えて自給自足できるコミュニティを
「食に対する危機感を共有する仲間、日本全国の農家さんと情報交換をしながら、小さなコミュニティを始動しています。それぞれが得意な無農薬のお米や野菜などを作ることで、子どもやその先の世代がこれからもちゃんと日本で暮らしていける土台を作っていきたいです」。農業従事者の高齢化や温暖化による農作物の適地の変化など、問題が顕在化する高知。全国の仲間とともに今できることをコツコツと。
取材・文=土谷沙織 ※雑誌GLOW2023年1月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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